小倉智昭さん死去で再注目される今年3月の新聞での伝言 《若いうちに…》佐久間Pも「響いた」その中身
朝の情報番組『情報プレゼンター とくダネ!』(フジテレビ系/1999年4月~21年3月末)などでキャスターを務めた小倉智昭さんが、12月9日に亡くなった。77歳だった。 ■【画像あり】小倉さんと『とくダネ!』でタッグの女優、“見た目激変”が言われた近影と小倉さんの名調子 小倉さんは2016年5月に膀胱がんであることを公表。18年11月に膀胱全摘手術を行なうも、21年10月に肺転移が見つかり、23年10月には腎盂(じんう)がんと診断され、左の腎臓の全摘手術を受けるなど、長らく闘病生活を続けてきた。 『とくダネ!』で共演していた放送プロデューサーのデーブ・スペクター氏(70)は小倉さんの訃報を受けて10日朝にXを更新。 《小倉智昭さんと22年間「とくダネ!」でご一緒にさせていただきました。忖度しない素晴らしい司会者。なんでも知ってて毒舌だけど優しさを知っている人。 よく怒られましたが、今はそれを誇りに思っています。 名物のオープニングトーク。天国にタイムキーパーがいないから存分に喋ってください》 と、追悼の言葉をつづっている。 「小倉さんは『とくダネ!』で“同一司会者による全国ネットのニュース情報番組”の放送回数最多記録を更新するなど、長くフジテレビの朝の顔として活躍してきました。12年から17年までサブ司会を務めていた菊川怜さん(46)との名コンビぶりや、歯に衣着せぬ物言いと軽快なトークが人気でしたよね。 小倉さんは『とくダネ!』卒業後も闘病生活を送りながらラジオや情報番組などに出演したり、執筆の仕事をしたりしていましたが、小倉さんの逝去を受けてXでは今年3月に書かれたコラムがあらためて注目を集めています」(女性誌編集者) 小倉さんは3月、日本経済新聞内の医療面コラム「向き合う」にて、がんや老後について多くをつづっていた。全4回のコラムだったが、特に注目を集めたのが3月30日の朝刊に掲載された『「老後にやろう」はダメ 闘病の末の本音』という題のコラムだった。 「趣味を老後に後回しにして後悔する、という話はよく言われる話ではありますが、小倉さんもそうだったようです。小倉さんの自宅にはたくさんの映画や音楽のDVDやCD、それを聞くためのオーディオが完備された部屋が2つもあるなど設備面は充実していたものの、年を重ねて耳が聞こえにくくなり、補聴器を使うようになっては大型スピーカーの意味もないと。そういった自身の“今”に基づいた文章だったんです」(前同) 小倉さんはそのコラムの中でこうつづっていた。 《体が動くうちに海外旅行をすればよかった。ワインのおいしいお店に行っても自由に飲めない。若いうちにやれることがあったらやったほうがいい。老後にやろうと思っていても、老後になるとできないことがあまりにも多すぎる》 「当時、このコラムは多くの人の胸を打ち、話題になりました。元テレビ東京プロデューサーで現在、多数の番組、エンタメ作品を手掛ける佐久間宣行さん(49)も“響いた”と、ラジオで言及していましたね」(同)