【特集:最新SUV「絶対試乗!」主義⑤】編集長の故郷グルメツアーは、三菱アウトランダーPHEVとマツダCX-60の上級SUVフルコースを味わう旅だった
やっぱり旅はグルメ。絶対に譲れない
旅に出るのに理由はいるのか、いらないのか。今回は何とか理由をつけて(?)自分の故郷を周りながら、ついでに美味しい地元料理を堪能。乗りたい2台のSUVで往復約1400kmのドライブを楽しんだ。「絶対試乗!」主義、国産車編は初春の青森を目指してみる。 【写真はこちら】こうしたクルマたちに乗れること自体がワクワクするし、これからどうなっていくのかと期待してしまう(全24枚) 今回の企画が決まった時、勝手に頭の中ではくるりの「ハイウェイ」という曲が流れていた。 僕が旅に出る理由……。一瞬考えてみたが、そもそも旅に出るのに理由なんているのか、自問自答。 まあせめて「花粉は避けたい」。あと今回は編集部期待のルーキー川内、そして巨匠・永元カメラマンも同行するので、「ふたりがあまり行ったことのない場所にしたい」。 時期は3月初旬。花粉を避けるなら北。だが、暦の上では春でも、この時期の北東北はまだまだ雪がある。 だから当然スタッドレスタイヤが必要だし、行動範囲を広げようと思えば突然の悪路に遭遇することも。だがそんなときも今回のようなSUV×4WDのモデルなら心配はいらない しかも偶然にも、今回乗ってみたかった2台は、どちらもスタッドレスタイヤを履いていた。東北に決定だ。ならば自分の故郷・青森県八戸市に行くことにしよう。 慣れた道のりを走るので、そのクルマの特性や違いをしっかりと確認していきたい・・・もっとも実は、取材ダンドリを考える頭の中では今回の旅で何を食べるかをずっと考えていた。 時には仕事を忘れて旅を楽しむことも大切。旅といえば、食事。その土地の名産物や料理を食べてみたいと思う。 だから、今回もできる限り、地元の物、この地方でしか食べられないようなものを選んだ。自分は当たり前に食べてきた物でも、地域によっては当たり前じゃないこともある。その感想を聞けたのも大きな収穫である。
東京から約600km。「相棒たち」を堪能しよう
さて、ざっくりと旅のルートを説明すると、東京-八戸間は基本、東北自動車道をひたすら北上、約600kmである。 常磐道経由や三陸縦貫自動車道などいくつかルートはあるが、今回は今までも帰省で何度も使っている東北道で行くことにした。 東北道は景色や道も単調なのだが、私にとっては慣れ親しんだコース。120km/h区間も増え、いまだ交通量が少なめな東北道は、クルマを楽しむには最高のルートだと思っている。 そんな旅の相棒は、三菱アウトランダーPHEVとマツダCX-60。この2台はボディサイズや価格帯も近く、今回の旅は2台をじっくりと堪能するいい機会になりそうだ。 まず往路はアウトランダーPHEVのハンドルを握った。 アウトランダーPHEVはプリウスPHEVに次ぐ日本におけるPHEVの元祖とも言えるモデルだ。二代目になりハイブリッドシステムだけでなく、クルマ全体として大幅に進化し、洗練された。 一般道路では基本モータードライブで、BEVのような滑らかな走りが特徴。静粛性も高く、車内は常に静か。高速道路でもそれは変わらずだが、それでいて加速時などアクセルペダルを踏み込めば、ヒュイーンとレスポンス良く気持ち良い加速感が味わえるのもアウトランダーPHEVならではだ。 足まわりは路面のうねりや段差を拾わず、終始フラットな乗り心地で今回のような高速移動はかなり快適。あっという間に目的地まで半分の約300km、3時間近くを走り切った。