床下浸水や停電発生 25日の大雨で福知山、市役所で一時システムダウン
温かく湿った空気が流れ込み、京都府福知山市内で25日、1時間最大雨量64ミリの大雨が降った。道路の排水が間に合わず、南栄町の民家1軒で床下浸水が発生し、東羽合では学校グラウンド北東の法面の一部が崩れるなどの被害があった。各地で停電も発生した。けが人などはなかった。 雨は午後3時ごろから4時ごろにかけて最も強く降った。 気象庁は同2時58分に大雨警報(浸水害)、同3時24分に洪水警報を発令。同6時8分には注意報へ切り替えた。 関西電力送配電によると、雷の影響で午後2時40分ごろから市内各地で停電が発生。篠尾や正明寺などで約2260軒、駅前町や駅南町で約70軒、水内、広峯町などでも約930軒が一時停電となった。いずれも午後7時40分ごろまでには復旧した。そのほか数分間の停電で復旧したところも多数あった。 停電により、市役所本庁は午後2時55分ごろから5時10分ごろまで、庁舎システム、電話が一時使えなくなった。復旧しており、業務に支障は出ていないという。また、向野地域では給水ポンプの電源が止まり、15分ほどの断水が発生した。 京都共栄学園高校・中学校グラウンドの法面からは、隣接する市道に少量の土砂が流れ出たため、同校職員と市職員が撤去作業をした。
■強い台風10号に注意
また、強い台風10号が日本の南を発達しながら進んでいる。気象庁は、28日以降に京都府へ接近する恐れがあり、28日から29日ごろにかけて警報級の大雨が降り、29日以降に暴風となる可能性があるとして注意を呼びかけている。 台風の北上に伴って大気が不安定になる見込みで、低い土地の浸水、土砂災害、河川の増水、強風被害などが発生する恐れがある。