やっぱり中古イタリア車?警告灯が点灯!オイル漏れの痕跡!? 原因は自動制御MT"デュアロジック" 【フィアット500PINK!オーナーレポート vol.3】
1100km自走して帰宅するが、中国自動車道でミッション警告灯が点灯
ここで突然、ミッション警告灯が点灯する。ステアリングを同行者に任せて助手席で居眠りをしていた筆者は「警告灯が光った!」と起こされる。目が覚めると車内にわずか焦げ臭い匂いが漂っていることから、クラッチが原因であると察しがついた。「変速は問題なくできてる?」と尋ねると「今のところ問題はない」との返答。 デュアロジック車を初ドライブする同行者に渋滞時の運転のコツを伝えるのを失念していた。そこで「じわじわ流れについて行くのではなく、シャクトリ虫運転……夏場にオーバーヒートがちな旧車を運転するように、前走車とある程度距離が開いたら車間を詰めるように運転してみて。半クラを多用するのではなく、MTをしっかり変速するイメージで。とりあえず、王司PAにクルマを止めて点検してみよう」と伝える。すると元メカニックの同行者はこちらの意図を汲み取ってくれた。 王司PAでクルマを少し休ませ、ミッションまわりを点検する。すると、短い時間で車内から焦げ臭さは消え、エンジンを再始動するとミッション警告灯は再び点灯することはなかった。もちろん、トランスミッションが問題なくスムーズに変速できることも確認済みだ。 自動制御MTのデュアロジックはトルコンATと違ってベースとなるのはMTだ。半クラを多用する長い渋滞かつ登り坂という条件はクラッチへの負担も大きくなる。しかも、購入したフィアットは走行距離10万km超の中古車。当然のようにクラッチも新品同様というわけにはいかない。こういう悪条件ではドライバーがクルマの求めに応じてメカをいたわった運転を心がけなければならない。 ただ、運転中に不安を感じたのはこの1回だけ。あとはすこぶる快調に千葉まで一気に走り抜けてくれた。
デュアロジックタンクの下にオイル漏れの痕跡を発見!
自宅に戻ってから約2週間。この間仕事が忙しくてなかなか時間が取れず、8月に入ってからようやくナンバー取得のために陸運局に行くことができた。 駐車場に停めっぱなしのフィアット500と久しぶりに対面すると……ん?デュアロジックタンクの下辺りに直径2cmほどのオイルの染みが……。『プランニングおがわ』が納車前にデュアロジックの点検とともに専用オイルも交換してくれたはずだ。もしもタンクや接続ホースなどに異常があれば、修理なり要整備項目として申し送りがあるはずだ。 すでに1ヶ月・1000kmの中古保証は九州からの復路で使い切ってしまったが、とりあえず『プランニングおがわ』に連絡してみることにした。すると社長さんは親身に相談に乗ってくれたのだが、いかんせん千葉と由布院では1100kmも距離が離れている。電話口の社長さんは「たしかにデュアロジックの点検・整備をしっかり行いました。現車の状態を確認できれば点検ができますし、不具合があっても対応ができるのですが……」と残念そうに話をする。 遠方の店で中古車を購入するデメリットがこれだ。いかに良心的な中古車店でも店にクルマを持っていけなければ対応のしようがない。まあ、こちらもそれは百も承知で購入したので、心当たりのある近場のプロショップに連絡を取ることにした。
【関連記事】
- 【最終回】さらば愛しきジャガー!! ラストドライブは九州へ……亡き友を偲ぶ長い旅路の果てに手にしたものは?【ジャガーSタイプ・オーナーズレポート vol.5】
- フィアット500/500Cの国内販売が在庫限りで終了。国内累計で約13万台を記録
- フィアット&アバルトファンがフェスティバルウォーク蘇我に大集合!500はもちろんパンダにプント、アウトビアンキA112の姿も!?【CIAO! FesTrico】
- レトロでキュートなフォルムが人気のロングセラー「フィアット・チンクエチェント」【最新コンパクトカー 車種別解説 FIAT 500】
- まるで純正!? アームレストが後付け可能! 海外ブランド『ラティ アームスター』がニッポン上陸!【CarGoodsMagazine】