【大阪市都島区・市立内代小】少人数できめ細かな教育 枝元哲校長に聞く
―学力向上の取り組みについて教えてください 何よりも基礎基本を徹底して教育しています。学校全体で毎日5分間の計算タイムを取り入れ、習慣にすることで計算力が向上しています。計算が得意になれば学習意欲が高まり、どのような問題でも自信を持って取り組むことができます。 2~6年生は漢字検定にチャレンジします。漢字練習を自主学習として取り組む児童も多く、家庭学習の柱になっています。漢字力が向上するのはもちろん、自ら目標を設定し、達成することで自己肯定感や向上心を高めることにも役立っています。 ―ICTの活用についてはいかがですか 「GIGAスクール構想」により今は児童1人に1台、学習用のタブレット端末が配備されています。加えて、電子黒板やプログラミング用のロボットなど充実したICT機器がそろう。 これはあまり大きな声では言えませんが、ICT機器の整備予算も無限ではないので、単学級の学校と4~5学級ある学校では児童一人当たりの配分が変わってきます。これも小規模校ならではのメリットと言えます。 しかし、ICT機器の導入がゴールではありません。主体的・対話的で深い学びの実現を目指す上で、子どもたちとのコミュニケーションを円滑にし、楽しく分かりやすい授業を行うためのツールとして活用しています。 ―先生方もベテランが多く、安心できると聞きました 仰る通りです。本校の教員は平均年齢が40歳を越えていて、これは大阪市内の小学校でもトップクラスです(笑)。 最近は、小学生の不登校が社会問題となっていますが、私はまだ学校生活に慣れていない低学年ほど、経験豊富で引き出しが多い教員が手厚く見るべきだと考えています。本校には優秀で、酸いも甘いも知り尽くした先生方がそろっているので、私としては本当に助かっています。