「アフターコロナ」忘れかけていた5G特需がよみがえる?
「モノ消費からコト消費」の逆回転
アフターコロナ(AC=after corona)の時代に予想される姿としては、BCにおける先進国経済のトレンドであった「モノ消費からコト消費」からの逆回転が考えられます。新型コロナウイルスの完全収束に相応の時間を要すると考えた場合、本来は外食、旅行、レジャーなどに向かっていたはずのお金が、高機能スマホやタブレットなどIT製品に向かう可能性があるでしょう。世界的な雇用環境悪化に鑑みれば、スマホ、タブレット、PCといった民生デバイス市場の減速は不可避に思えるものの、新たなトレンドの下で「特需」が発生する可能性は意識しておきたいところです。 また企業や国家レベルにおいてもテレワークの推進などIT関連の実物投資が盛んになる機運も高まっており、既にノートPCやデータセンターの能力増強といった需要も発現している模様です。コロナショックで忘れかけていた5G特需は、意外なルートを通じて実現する可能性があります。
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