楽天グループ、純損失423億円 1~3月期、赤字幅は縮小
楽天グループが14日発表した2024年1~3月期連結決算は、純損益が423億円の赤字だった。携帯電話事業がグループ全体の足を引っ張る構図は変わらないが、契約回線数は増加傾向が続いており、赤字幅は前年同期の825億円から縮小した。 売上高に当たる売上収益は前年同期比8.0%増の5136億円で、1~3月期としては過去最高だった。ネット通販や金融などの事業が好調に推移した。 携帯事業単体で見ると、営業損失は719億円で前年同期の1026億円から改善した。オンラインで記者会見した楽天グループの三木谷浩史会長兼社長は「(利払い費などを除いたベースでの)黒字化が目前まで来ている」と強調した。 携帯事業の契約回線数は24年3月末時点で633万件と過去最高だった。KDDIから回線を借りる「ローミングサービス」の拡大で通信品質が改善したことが、契約獲得にもつながり始めていると説明している。屋内でも携帯電話がつながりやすい周波数帯「プラチナバンド」の商用サービスの開始時期については6月ごろを目指すとした。