定番のネイキッドから最先端のストリートファイタースタイルへ。ホンダの新型「CB1000ホーネット」復活
主な特徴は、まず小型デュアルLEDヘッドライトを採用したフロントフェイス。先端が突き出たようなシャープなデザインは、まるで猛禽(もうきん)類のクチバシのようだ。また、燃料タンクは、前方部分をワイドにすることでインパクト感も演出。後方のニーグリップ部に向けて細く絞り込んだ形状とすることで、旋回時の乗りやすさなども両立する。 エンジンには、先述のとおり、2017年型CBR1000RRに搭載されたものを採用する。最高出力110kW(149.6PS)以上、最大トルクは100N・m(10.19kgf-m)を超えるトルクを発揮するというから、かなりハイパワーだ。
ただし、ベースとなった2017年型CBR1000RRのエンジン・スペックは、最高出力141kW(192PS)/13000rpm、最大トルク114N・m(11.6kgf-m)/11000rpm。CB1000ホーネットでは、パワーやトルクをやや落としているようだ。おそらく、そのぶん、低回転域から出力がでる設定とするなどで、より公道で扱いやすくしているのだろう。とくに信号待ちなどからの発進では、より鋭いダッシュ力を発揮することが予想できる。
また、最新の電子制御システムも採用。アクセル開度を電子信号に変換する「TBW(スロットル・バイ・ワイヤシステム)」を搭載し、ライダーのスロットル操作に対しリニアな出力特性を実現する。さらに路面状況や好みなどに応じて選択可能な3タイプのライディングモード、加速時の後輪スリップ制御やスリップしやすい路面での安心感に寄与する「HSTC(ホンダ セレクタブル トルク コントロール)」なども装備する。ほかにも、「アシスト&スリッパークラッチ」の搭載により、シフトダウン時に発生しやすい急激なエンジンブレーキによる後輪ホッピング(後輪が浮き上がる挙動)も軽減。これらにより、高い走行安定性や安全性を実現する。