熊本市電「積み残し」乗り場から軌道上にあふれる人…ピーク時需要対応できず、新型「3両編成」に期待
減便したダイヤの見直しも検討する。現在、職員数人が運転士の資格取得に向けて研修中で、勤務が可能になる見通しの来年4月頃に合わせて増便を目指す。
健軍町電停から市民病院方面への延伸事業では、4か所で電停新設を計画している。2031年度に全線で供用予定で、健軍町電停に集中していた乗客が分散し、混雑緩和が期待できるという。
市交通局運行管理課の荒木敏雄課長は「新型車両導入の効果を見極めながら、より乗客が安全で快適に利用できる施策に取り組んでいきたい」と話した。
利用者も混雑時間帯避けるなど協力を
道路中央にある健軍町電停では、電車待ちの列にいち早く並ぼうと、赤信号を無視して乗り場につながる横断歩道を渡る危険行為も見られた。利用者の安全確保のためにも積み残しの解消は喫緊の課題だ。
市は昨年4月から誘導員を配置している。利用者側も混雑する時間帯を避けるなど、互いに協力しながら市電が快適に利用できる方向に進んでいってほしい。(有馬友則)