だからあなたはダマされる! 高額商品が「超お買い得」に見えてくる、古典的な「販売手法」の中身【経済評論家が解説】
「10個ぐらい買ってくれませんか?」「うーん、2個なら…」
筆者自身の失敗談もご紹介しておきましょう。親戚の若者が拙宅を訪ねてきたときの話です。 「おじさん、おかげさまで私は一流企業に就職でき、現在新人研修の最中です。研修の一環として、我が社の製品を知り合いに買っていただく必要があるのですが、おじさんにも10個ほど買っていただけないでしょうか?」 というのです。 我が家には必要のない製品ですが、「入社祝いに1個くらいなら買ってもいいかな」というのが正直な気持ちだったのですが、10個買ってくれといわれたので、つい2個買ってしまいました。「2個買ってください」といわれたら1個しか買わなかったでしょうに。 だまされたわけではないので、親戚の若者を恨むわけにはいきません。自分の脳が勝手に錯覚しただけですから。しかし、悔しいので、ポジティブ思考をすることにしました。「さすがに私の親戚だけあって、優秀だ」と(笑)。 今回は、以上です。なお、本稿はわかりやすさを重視しているため、細部が厳密ではない場合があります。ご了承いただければ幸いです。 筆者への取材、講演、原稿等のご相談は「ゴールドオンライン事務局」までお願いします。「THE GOLD ONLINE」トップページの下にある「お問い合わせ」からご連絡ください。 塚崎 公義 経済評論家
塚崎 公義