【横浜好き】ベイスターズ、顔ぶれが大きく変わったリリーフ陣
上位4チームが僅差の争いとなっているセ・リーグで、ベイスターズは好位置に付けています。チーム打率リーグトップの攻撃陣が最大の強みであることは間違いありませんが、今季は少々違う様相も見られます。昨年までも評価が高かったリリーフ陣ですが、今季はその顔ぶれが大きく変わっています。
昨季、シーズン30試合以上に登板した投手は7人いますが、現時点ではほぼ全滅状態となっています。昨季チーム最多の61試合に登板したウェンデルケンは開幕直後に右肘炎症を発症し、わずか4試合の登板で登録抹消。
58試合登板の伊勢大夢は不振で5月31日に抹消となり、二軍調整中となっています。昨季49試合に登板して20セーブをマーク。今季は守護神復活が期待された山崎康晃も調子が上がらず20試合登板で6月7日に登録抹消、7月14日にようやく一軍へ復帰したところです。
昨季はリリーフ転向で自己最多の46試合に登板し上茶谷大河も、不振で6月8日に登録抹消。40試合登板のエスコバーは昨年限りで退団し、32試合登板の入江大生は今季一軍登板がないまま、5月31日に右肩のクリーニング手術を行い、復帰は来季以降の見込みとなっています。
現在のブルペンにいるのはクローザーを務める森原康平(昨季46試合登板)のみと、ある意味、緊急事態とも思える状況の中、昨年までは見られなかった名前が台頭しています。
7月15日時点(以下全て同じ)でチーム最多登板の森原(34試合)に続くのが徳山壮磨で、29試合に登板して1勝1敗8ホールド、防御率2.45をマークしています。徳山は大卒3年目の右腕で、即戦力の期待を受けながら2年間一軍登板がありませんでしたが、開幕カードの広島戦でプロ初登板を果たすと、ビハインドや回またぎの投球など、場面を問わない起用でブルペンに欠かせない戦力となっています。
かつては先発ローテの一員として期待されながら、リリーフでその地位を築きつつあるのが坂本裕哉と京山将弥です。チーム3位となる25試合登板の坂本は、5月の今季初登板から9試合連続無失点を記録するなど、防御率1.25と安定した投球を見せています。6月に一軍昇格した京山は、リリーフとして5試合連続無失点を記録し、6月27日の巨人戦では今季初勝利を記録。こちらも防御率1.42と好成績を残しています。