ベトナム本場の味「フォーの店」長野駅前に出店 夫婦二人三脚で奮闘「日本人に限らず多くの人に」
■妻は「やると決めたら、やる」
その後、2人は相次いで工場を辞め、店を開くことにします。 きっかけはー。 ベトナム料理MOCPHO・チン・ティホンニュンさん: 「上田はベトナム人の友達が多くて、『ベトナムのお料理が食べたい』と言われたから、上田でお店をつくりました」 県内に住むベトナム人は6400人余り。(2023年12月末時点) この10年ほどで10倍以上に増えました。上田にも大勢の仲間がいましたが、当時はベトナム料理店がなく、友人たちが故郷の味を恋しがっていたと言います。
そこでー。 ベトナム料理MOCPHO・チン・ティホンニュンさん: 「私の家族はレストランとか、料理の卸をやっていて、小さいときから、お父さん、お母さん、お姉さんが作ったのは(料理は)勉強して」 実はニュンさんの両親はハノイで仕出し料理の店を営んでいます。 腕に覚えがあったニュンさん。店を開くことを決意し、工場を辞めたあとは日本人にも受け入れてもらおうと日本の飲食店で味付けや接客を覚えました。さらに、ベトナムに行き夫婦で専門学校で改めて料理を学びました。 ベトナム料理MOCPHO・伊藤悠さん(36): 「すごい勢いというか、やるって決めたら、もうやるって感じで、私は本当に奥さんの手伝いできるならっていう感じ。これからベトナムの方と日本人の交流がますます深くなっていくと思うんですけど、たくさんのお客さんに来てもらって、文化も知ってもらえたらと」 そして、2022年7月に上田市に店をオープン。売上は上々でしたが、駅から距離があったため、車を持たないベトナム人は訪れにくい場所でした。
■本場の味をもっと多くの人に
もっと多くの人に味わってもらいたい。その思いから上田の店をいったん休業し、2人は思い切って長野駅前に店を出すことにしたのです。 ベトナム料理MOCPHO・チン・ティホンニュンさん: 「勇気出して、高い家賃でもやってみたいと思って、ここは人多い。海外の友達(観光客)も多いですからね、食べさせたいと思って」 店名になっている「MOC(モック)」はベトナム語です。 ベトナム料理MOCPHO・チン・ティホンニュンさん: 「化粧してない顔とか、もともとの味とか、それでモックです」 「元祖」や「本格」という意味も持つ「モック」。
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