クリスマス寒波で“災害級の大雪”今季初3メートル超の積雪も…12月では19年ぶり 各地で平年上回る積雪観測 新潟・上越市で除雪作業中に1人死亡 年の瀬の新たな寒波襲来に警戒
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列島にクリスマス寒波が襲来。 各地で災害級の大雪に見舞われました。 どこまでも続く雪の道。 24日朝にフジテレビのカメラが向かったのは、青森市の温泉地「酸ヶ湯」です。 今シーズン、全国で初めて3メートルを超える積雪を観測しました。 酸ヶ湯で12月に3メートルを超える積雪を記録するのは、観測史上初めて。 駐車している車は完全に雪に埋もれ、立てていたワイパーだけが雪の上に出ていました。 雪がこんもりと積もった車の前では、観光客が記念撮影。 撮影が終わると雪かき用のスコップなどを使って車を掘り出し始め、数分後には車の形が見えてきました。 愛知からの観光客は、「雪はめちゃくちゃ軽いけど、普段やらないので疲れます」「覚悟はしてきたけど、12月だからまだ大丈夫かなと思ったら、想像よりかなりすごい雪。びっくりしました」などと話していました。 国内で12月に3メートルを超える積雪は19年ぶりで、2005年に新潟・津南町で3m24cmを観測して以来です。 この年は日本海側の山沿いを中心に各地で大雪となり、相次いで被害が発生。 年が明けても大雪が続き、雪下ろし中の事故や建物の崩壊などで152人が死亡し“平成18年豪雪”と呼ばれています。 この時以来となる12月の記録的大雪。 列島各地で平年を上回る積雪を観測しています。 長野県北部の信濃町では23日夜から再び大雪となり、平年の3倍以上となる86cmの積雪を観測。 街の人からは「日曜日ぐらいからずっとやまない感じで降っています。もうちょっと控えめに毎日ちょっとずつ降ってくれるぐらいがうれしい」「いつもの事だからどうってことはないんだけど、今年は早すぎたね。ちょっと早いですよ」といった声が聞かれました。 一方、こちらは新潟・湯沢町では、23日夜からの12時間に全国1位となる36cmの雪が新たに降り、平年の2倍以上となる120cmの積雪を記録しています。 住宅の屋根や車の上には数十cmの雪が積もっていて、住民は雪かきに追われていました。 街の人: 1メートルくらいいったんじゃないですか。あまり降ってもらっても困る。ちょうどいいところでやんでもらえると。 そうした中、新潟・上越市で24日朝、除雪作業をしていた76歳の男性が除雪機に巻き込まれ、その後、死亡が確認されました。 24日は北海道・札幌市でも未明から雪が強まり、今シーズン一番のまとまった雪が降りました。 降り続く雪で視界の悪くなった道路を、ヘッドライトをつけた車が走っています。 真っ白になった街で犬の散歩をさせていた人は、「大変なので私は帰りたいんですけど、ワンちゃんたちはふかふかの雪が好きなので、うれしいんですよね」と話していました。 石川・金沢市でも雪が降り、観光名所の兼六園では、観光客が少し雪化粧した園内の様子を写真に収めていました。 東京からの観光客: 雪を見たくて来たんですけど、きれいですね。空気がすがすがしい。 このクリスマス寒波のピークは24日までとみられていますが、年の瀬に向けて新たな寒波の襲来も予想されていて、再び大雪となるところも出そうです。 日本海側で観測されている記録的な大雪の理由について、矢澤剛気象予報士は「日本海の海水温が、平年に比べて非常に高くなっているのが一つの原因。海水温が高いと水蒸気がたくさん出てくるんです。大陸からは強い寒気が流れ込んできているんです。この温度差によって雪雲がどんどん発達して、日本海側に流れ込んで大雪をもたらしている」と解説します。 さらに、移動が多くなる年末年始も強い寒気が来る予想で、年末年始はとにかく雪と寒さに注意が必要だということです。
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