巨人、中日、広島、ロッテ「主力投手」抜けたチーム 穴を埋める“ダークホース”的な存在は
1年目は二軍で11試合に登板して勝利こそなかったものの防御率2.37という成績を残した。この1年で見違えるほど体つきが大きくなり、制球も安定したように見える。高校時代からストレートだけではなくカットボールなど変化球のレベルも高く、フィールディングやクイックなど投げる以外のプレーがしっかりできるのも長所だ。中日で名前を挙げた福田と同様にまずは二軍で結果を残すことが重要だが、想像以上の成長を見せて一軍に食い込んでくるという可能性もありそうだ。 昨年も前年まで通算4勝だった藤井聖(楽天)が11勝をマークし、先発に再転向したアドゥワ誠(広島)も100イニング以上を投げて6勝と大きな戦力となっている。今年も彼らのように意外な先発投手が飛び出してくることを期待したい。(文・西尾典文) 西尾典文/1979年生まれ。愛知県出身。筑波大学大学院で野球の動作解析について研究。主に高校野球、大学野球、社会人野球を中心に年間400試合以上を現場で取材し、執筆活動を行っている。ドラフト情報を研究する団体「プロアマ野球研究所(PABBlab)」主任研究員。
西尾典文