巨人、中日、広島、ロッテ「主力投手」抜けたチーム 穴を埋める“ダークホース”的な存在は
フリーエージェント(FA)権を行使した選手の去就も決まり、今シーズンの陣容も固まりつつまるプロ野球。新戦力に注目が集まるが、それ以上に重要となるのが抜けた選手の穴をどう埋めるかということではないだろうか。特に今年は先発投手が抜けたチームが多く、新たな戦力の台頭が待たれる。そんな中でもダークホースとして面白い存在となりそうな先発候補をピックアップしてみたいと思う。 【写真】岡本和真でも村上宗隆でもない…他球団の首脳陣が語る「最も嫌な4番打者」はこちら セ・リーグでまず新たな先発が必要となるのが昨年MVPに輝いた菅野智之(オリオールズ)が抜けた巨人だ。有力候補としては先発である程度実績のある赤星優志、高橋礼、堀田賢慎、横川凱、昨年ルーキーながら先発も経験した西舘勇陽、又木鉄平、リリーフから転向する予定の伊藤優輔などの名前が挙がるが、もう1人面白い存在となりそうなのが森田駿哉だ。 富山商時代から評判の大型左腕だったが、法政大では怪我もあって低迷。Honda鈴鹿でも入社当初はなかなか調子が上がらず、3年目にようやくチームの主戦となり、5年目の2023年にドラフト2位でプロ入りを果たした。即戦力としての期待も高かったが、ルーキーイヤーの昨年は左肘を痛めて4月に手術を受けて離脱。一軍での登板はなくシーズンを終えた。それでも8月には実戦復帰を果たし、二軍では3試合、10回を投げて2失点、防御率1.80と実力の片鱗は見せている。 右打者だけでなく左打者の内角にもしっかり投げ切れるのが魅力で、緩急の使い方も上手く、試合を作る能力の高さは申し分ない。体の状態さえ万全であればローテーション争いに加わってくる可能性もありそうだ。 昨年夏場に失速した広島では九里亜蓮がFAでオリックスに移籍した。二桁勝利こそ2021年の一度だけだが、昨年まで8年連続で100イニング以上に登板してきただけにその穴を埋めるのが今年の大きなポイントの一つとなる。新たな先発候補として名前が挙がるのは実績のある遠藤淳志、一昨年4勝をマークした森翔平、2年目の常広羽也斗などだが、大化けが期待できる選手としては3年目の斉藤優汰を挙げたい。