「着物は大切な日本の文化。楽しみつつ、魅力を伝えていきたい。」前進座俳優・浜名実貴さんの着物の時間。
歴史物の上演が多い前進座では着物は不可欠。浜名さんにエピソードなどを聞くと、 「最初は大変でしたが、先輩たちがみんなで教えてくださる。舞台では早く美しく着ることが求められ、役によって着こなしも異なります。日本舞踊の先生や衣裳さんから所作やコツを学ぶことも多いですね。稽古や舞台で着ることが多いですが、プライベートで着ると車の乗り降りをはじめ、食事会などでも気遣っていただくことが多いです。日本の大切な文化である着物へのリスペクトがそうさせるのかもしれませんね。着付けなど大変ですが、裾野が広がってほしいと思います。私も楽しみつつ、その魅力を伝えていきたいです」
浜名実貴 さん はまな・みき 前進座俳優 静岡県浜松市出身。法律事務所勤務を経て前進座に入座。1989年に中日劇場で初舞台。以後、数々の芝居で主演を勤める。11月8日(金)~14日(木)の東京・三越劇場ほかで『雪間草―利休の娘お吟―』にてお吟を演じる。 問い合わせ:前進座 TEL.0422・49・0300(平日10時~17時)
撮影・青木和義 ヘア&メイク・桂木紗都美 着付け・小田桐はるみ 文・大澤はつ江
『クロワッサン』1126号より
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