なぜ日本女子卓球の躍進が止まらないのか? 若き新星が続出する背景と、世界を揺るがした用具の仕様変更
続々と登場する、未知のなる才能
現在は、9歳でTリーグと契約を結びプロ選手となった松島美空も話題になっている。日本にはホープス・カブ・バンビの部(ホープスが小学6年生以下、カブが小学4年生以下、バンビが小学2年生以下)があり、幼少期から選手が切磋琢磨できる全国大会もある。松島に続く「次の天才少女」も、全国各地から登場してくるだろう。 「卓球は幼少期から」と、すでに定着している日本。「ボールの大きさの変化により、より一層パワー重視のスポーツではなくなり、物理的に幼少期から戦えてしまうスポーツ」である卓球。 この2つのファクターがしっかりと根づいた日本の卓球界。 まだ見ぬ才能や新星は、これからも続々と登場してくるはず。その時、トップクラスの選手層はさらに厚みを増すだろう。 ボールの仕様に合わせて、育成の仕組み、その流れ、選手側の意識までもが確立され、条件がすべて整ってきている。 日本の卓球は今もまだ強くなっている道の途中。2028年のロサンゼルス五輪、そしてその先の未来へ向けて。途方もないポテンシャルを秘めている。 <了>
文=本島修司