4万戸超で断水続く、復旧は春か 能登半島地震、停電は9割解消
能登半島地震では水道や電気などのライフライン被害も甚大だった。石川県内の停電は1カ月で復旧が進み、道路の寸断でアクセスが難しい一部地域の約2500戸で続くものの、ピーク時の1割以下まで減少。一方、断水は4万戸超で続き、県は仮復旧が早くても2月末、一部地域では4月以降と見込むが、天候次第でさらに遅れる可能性がある。 県によると元日の地震発生直後、最大で16市町の約11万戸が断水し、1月31日午後2時現在で輪島市や珠洲市、能登町など8市町の計約4万1千戸で継続。自衛隊などが給水車を派遣してきたが、被災者は洗濯やトイレなど生活用水の確保になお苦労している。 大元となる取水施設や浄水場が複数被災し、家庭に水を届ける配水管も各地で損傷。エリアが広く、管に少しずつ水を通し漏水場所を特定した上で修復する必要があり、地道な作業が続く。仮復旧は輪島市や穴水町、能登町などで2月末~3月末、珠洲と七尾市の一部は4月以降の見込みだ。