浅田真央「つらいことがあっても負けずに輝くんだ!」『フレンズオンアイス』で表現した人生
【荒川静香と意気投合】 もっとも、浅田自身は偏って神格化されない。今も、「真央ちゃん」と呼んでしまいそうな、親しみやすさがある。近づきがたくはない、善良さ、明るさが魅力だ。 「真央ちゃんがこんなに楽しい人って思わなかった!」。公開リハーサル後の囲み会見、トリノ五輪金メダリストの荒川静香が言えば、「静香さんが、こんなにしゃべる方だとは思いませんでした!」と即興で、浅田は返していた。 ふたりは舞台裏で親密さを増し、しゃべり続けているという。現役当時は、年齢が離れていたし、それぞれ若く、話す機会がなかった。しかし、いまや表現者として相通ずるものも多いのだろう。 「(オープニングで高橋大輔、荒川静香と)3人で並ぶのは緊張します。絶対、失敗できないです!」 浅田はにこやかに言う。その責任感で、彼女はリンクに立っている。そして、彼女が見せるのは希望だ。 ショーは8月30日から9月1日まで3日間、全6公演が行なわれる。 「フレンズオンアイス2024」高橋大輔 編を読む>> 「フレンズオンアイス2024」宇野昌磨 編を読む>>
小宮良之●取材・文 text by Komiya Yoshiyuki