7・21両国でKO-D無差別級王座挑戦のMAO「このタイミングで無差別級を獲って、僕がDDTでプロレスをやってる証明をします」
MAO「容赦しないでいけるかどうかが勝負の分かれ目だと思います」
――サウナカミーナで一緒に行動することになって、対戦する機会がほとんどなくなりましたよね? 「ホントになかったですね」 ――その間、対戦してみたいなって気持ちはありましたか? 「いつかあると思ったんですけど、僕はサウナカミーナをやめた後とか、サウナカミーナがなくなった後の話かなと思ってたくらいです。『D王』とか『KING OF DDT』とか、そういうところでは当たるかもしれなかったんでけど、『D王』でもブロックが分かれて当たらなかったですね」 ――この数年でシングルマッチは全くないですよね? 「DDTサウナ部が正式に始まる前、(2020年11月8日に)UNIVERSALをかけて試合したのが最後ですね。その後はシングルで当たることもなく、『年越しプロレス』でたまたまちょこっと6人タッグで当たったかなくらいです」 ――久しぶりのシングルだけに、前哨戦は意味のあるものだったと思いますけど、サウナカミーナから家出しないと向き合えないというところから、“家出”という発想が出てきたんですか? 「1ヵ月前哨戦が続くだろうなって思った中で、前哨戦も1個1個意味のあるものにしていきたいし。いろんな意味を見出すのは簡単ですけど、お客さんから見た時、パッと変わり映えしないと面白くないよなって思った。家出して、いろんなユニットにおジャマさせてもらうというのが、1個目玉になって、それでより注目してもらえるというのがありました。自分が上野勇希と向き合うためというのが第1の理由なんですけど、第2の理由はせっかく前哨戦シリーズが始まる時、スペシャルなものにしたくて家出という決心をしました」 ――前哨戦で、ふだん隣にいない人たちと組んで、上野選手と対峙する構図で、いつもと違う風景が見えましたか? 「そうですね。自分が最初に入場して、サウナカミーナの入場を待ってるんですけど、上野勇希が出てきた瞬間の華とか、対峙した時の存在感、改めてすごいなって思って。家出しなきゃ気付かないとこだったんで。王者の風格もひしひしと感じます」 ――無差別級に挑戦するのは、2020年2月23日、後楽園ホールでの田中将斗戦以来、4年5ヵ月ぶりとなります。無差別に挑戦するという意識は強いですか? 「前回挑戦した時はまだまだペーペーだったんで。英国から帰って来たばかりで。勢いのまま挑戦して玉砕したんですけど。今はもうどっしり構えて、自分の力をぶつけたら、獲れるんだろうなって。昔と違って、自信だとか勝ち方だとか打撃の強さとか全く別物だと思うんで。4年前とは相手も違うんですけど、4年前とは違うしっかり勝ちにいける挑戦者になれると思います」 ――両国でデビューした若者が、9年後に両国でシングルのメインを務めるというのは格別のものがありますか? 「DDTを夢見て、DDTに入って、両国の第1試合でデビューして。9年経って、最高の相手と最高の舞台で。自分の人生にとっても一大イベントだと思ってるんで。両国のメインイベンターになるってことは。それくらいの特別感があります」 ――勝つためのポイントがあるとしたら? 「容赦しないこと。同じチームで、家出しないでやってたら、最後の最後で、食うか食われるかのところで、容赦しないで叩き潰す気でいくっていうのは…どこか情が沸いたりしてできないと思うんですけど。そこをなくすために家出してるんで、最後の最後、食うか食われるか、勝つか負けるかってところで、容赦しないでいけるかどうかが勝負の分かれ目だと思います。一瞬でもちゅうちょしたら負けてしまう」 ――挑戦する以上は無差別級のベルトを巻きたいですよね? 「ハイ。最高の舞台で初戴冠するのに、意味のある相手で、ふさわしい舞台が揃ってると思うんで。もしこのタイミングを逃したら、どのタイミングで戴冠するんだろうってところに来てるんで。このタイミングで無差別級を獲って、僕がDDTでプロレスをやってる証明をします」 ――無差別級を戴冠した場合、UNIVERSALとは違う色で防衛戦をしていきたいですか? 「そうですね。一人で2人チャンピオンやるみたいな。UNIVERSAL王者としてのMAO、無差別級王者としてのMAO。それぞれ別の形で、別の色で防衛戦をしていきたいです。もし統一戦(ダブルタイトル戦)を要求してくる人がいたら、断ります」 <写真提供:DDTプロレス>
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