サンフレッチェ広島レジーナ・中嶋淑乃が今季後半「肌荒れ直さなきゃ!」と思うワケ
サンフレッチェ広島レジーナ 中嶋淑乃インタビュー 後編 サンフレッチェ広島レジーナ、なでしこジャパンでプレーする、WEリーグNo.1ドリブラーの中嶋淑乃へインタビュー。自称「極度の人見知り」だが、周囲からは「常におふざけキャラ」という話も。後編ではそんな中嶋に3月頭から再開されるリーグへの意気込みを聞いた。 【写真】インタビューカットも満載! 中嶋淑乃フォトギャラリー 前編「中嶋が語るドリブル突破の心構え」>> WEリーグ発足時に新規参入したサンフレッチェ広島レジーナが、3シーズン目となるWEリーグカップで初タイトルを手にした時、「(チームの先輩である)近さん(近賀ゆかり)、福さん(福元美穂)にタイトルを獲ってほしかった」と涙を浮かべたのが中嶋淑乃だった。 熊本で小学生の時にサッカーを始め、2018年になでしこリーグ2部オルカ鴨川FCへ入ると、めきめきと頭角を現し、2年後には得点王に輝いた。 そして、新しくチャレンジするステージは日本のトップリーグであるWEリーグ。先に名が挙がったふたりは、なでしこジャパンが世界を制した2011年の優勝メンバーだ。刺激がないはずがない。 「近さんにはとにかく怒られた」と話す中嶋の表情からは、近賀への信頼度がダダ漏れだ。「さっきのプレーよかったよ、とか言われたらもう嬉しくてそのプレーばっかりやるからうまくなるのかも」。カップ戦制覇に続き、皇后杯では準決勝まで勝ち上がった。 そんな広島でチームメイトと切磋琢磨している中嶋。一見穏やかそうに見える彼女だが、チーム内では意外にもおふざけキャラだと、複数名から楽しいタレコミをもらい、早速、自称"極度の人見知り"である中嶋にぶつけてみた。
【自分でシュートまで行けるようになった】 ――「おとなしく見られたいのかもしれないけど、常におふざけキャラ」とうかがいました。そしてカタカナ読みに弱くて「エキスプレス」が言えないというのは本当ですか? 中嶋淑乃(以下、中嶋) 言えますよ、それくらい!......「エキソプレス!」 ――ギリギリアウトな感じが否めない(笑)。カタカナ言葉を聞けば、何文字かすぐに答えられる特技もあるとか? ......「アクエリアス」は何文字? 中嶋 えーと、ア・ク・エ......(右手で指折り数え始める) ――中嶋さん...それなら私でも誰でもできます(笑)。 中嶋 あ、一発で言うヤツか! ――みなさんのおっしゃる意味がわかってきました(笑)。人と馴染むのに時間がかかると以前話してましたが、広島の選手とのファーストコンタクトはどんな印象だったのでしょう? 中嶋 とにかくうまい人の集まり!って感じでした。同世代の選手も多くて、最初から話しやすい環境でした。それでもまだ1年目は自分を出しきれず......人見知りなので周りとのコミュニケーションもなかなかうまく取れなかったんです。 変わったと感じたのは2年目です。周りも自分のことをわかってくれはじめて、そうなるとプレーでもいろいろ引き出されるようになってきました。ゴールもたくさん獲れて、ようやく少し戦えそうだという自信がついてきたシーズンでした。 ――WEリーグを戦うことで研ぎ澄まされた感覚というのは? 中嶋 外(サイド)だけじゃなくて、中でプレーするようになったこと。だから前よりも自分でシュートまで行けるようになりました。 やっぱり試合に出ていると、勝つことって本当に大事だと痛感させられるんです。そのために何が必要かって考えた時に、やっぱりゴールだな、って。だとしたら、もっとシュートに行ってもいいかもって思ったんです。 ――確かに1年目は自らシュートを選ぶというよりは、サイドを上がって中の人を使うパスを出すイメージでした。 中嶋 ぶっちゃけちゃいますと、2年目になれば「縦突破だけだ」と、相手もわかってくるし、シュートを打たないのもバレるんです(笑)。中に入っていって、点が入った時に、もっと中入ってもいいなって思いました。 サイドって試合中、ボール来ない展開になると、ホント孤立しちゃうんですよね......。その時に周りから「もう外にいなくていいよ」って言われたのもあって、中に動くようにしたら、それもひとつの強みになってきました。