野田元首相、週内に正式表明 立民代表選の立候補、待望論受け
立憲民主党の野田佳彦元首相(67)は、週内にも党代表選(9月7日告示、23日投開票)への立候補を正式表明する方向で調整に入った。関係者が25日明らかにした。野田氏はこれまで、出馬に関し「熟慮する」と明言を避けていたものの、経験と安定感に期待する党内の待望論を受け止めた格好だ。代表選には、枝野幸男前代表(60)が立候補を表明。泉健太代表(50)も出馬の意向を固め、立候補の条件となる国会議員20人の推薦人確保に努めている。 野田氏周辺は表明のタイミングに関し、自民党総裁選の候補者による出馬表明と重ならない時期を模索していると説明。「週内のどこかになる」と語った。河野太郎デジタル相は26日に記者会見を予定、小泉進次郎元環境相も週内の表明を検討している。 野田氏は2011年9月、民主党政権で首相に就任した。在職中に消費税率10%への引き上げを決定。12年衆院選で大敗し、下野した。20年9月の立民結党に参加後は最高顧問に就き、党運営とは距離を置いてきた。