トヨタとパナ、街づくり事業で協業(全文1)デベロップメントとテクノロジーの融合
合弁会社設立の目的
このような変化を見据え、街づくりにはさまざまなプレーヤーが参入してきています。以前から街づくりを手掛けていた住宅、不動産業者は、建物やファシリティー、不動産を軸に、サービスやデータ取得、分析の領域まで事業領域を拡大しています。一方で、IT各社もデータ活用やテクノロジーをてこに、街づくりに参入しつつあります。この状況こそがわれわれにとってチャンスであり、今回の合弁会社設立の背景となります。 次に、合弁会社設立の目的です。今回の合弁会社設立のねらいは、まさに不動産開発や住宅開発、建設の、デベロップメントとテクノロジーの融合です。トヨタ自動車は自由で安心・快適なモビリティー社会を目指し、新たなモビリティサービスの創出に取り組んでまいります。 パナソニックさんは、くらしアップデートを掲げ、住宅や街など、暮らし空間に関するテクノロジー、ノウハウを、幅広く所有しておられます。そして両者には、トヨタホーム、ミサワホーム、そしてパナソニックホームズさんといったハウスメーカーや、建設会社を保有しております。 トヨタ自動車、パナソニックから、モビリティやくらし空間に関するテクノロジーを提供し、ハウスメーカーが、建設会社や、主体となって街づくりを推進することで、街全体で暮らしの新たな価値を創出できるはずだ、というふうに考えております。これこそが今回の合弁会社設立の目的となります。 合弁会社の社名は、プライム ライフ テクノロジーズ株式会社でございます。この新会社では、住宅、建設、街づくり事業の推進を行います。この新会社には、トヨタからはトヨタホーム、ミサワホームが、パナソニックさんからは、パナソニックホームズさん、パナソニック建設エンジニアリングさん、松村組さんが参加をいたします。 プライム ライフ テクノロジーズ株式会社は、本社所在地は東京です。代表取締役社長は、本日ここにおられます、現パナソニックの専務であり、ライフソリューションズ社社長の北野亮さんが就任予定でございます。設立は諸手続を経て、2020年1月を予定しております。トヨタとパナソニック、対等とし、両者のサポートを得ながら自律的な経営を行う会社となります。 合弁会社の戦略につきましては新会社の代表取締役社長に就任予定であります北野さんより、お話をいただきます。それでは北野さん、よろしくお願いします。