なぜレ軍ハイムが“大谷翔平キラー”に?打率10割7打点
ハイムは、ニューヨークのアマースト高校から2013年にオリオールズにドラフト4巡目、全体の129位で指名され、アスレチックス時代の2年前にメジャーデビューしたスイッチヒッター。昨年2月にレンジャーズに3対2のトレードで移籍。8月には、サヨナラ本塁打を含む両打席での本塁打をマークして話題になったが、タイトル獲得歴はない。 今季の成績は、23試合に出場し、この3安打を加えて、ちょうど打率3割に乗せて、4本塁打、14打点でOPSは.930である。 なぜハイムは“大谷キラー”として存在感を示しているのか。 MLB公式サイトは「ショウヘイキラー?ハイムが二刀流スターのクリプトナイトであることを証明」との見出しを取ってハイムを紹介する特集記事を掲載した。 「クリプトナイト」とは、映画「スーパーマン」シリーズで、主人公がその特殊な能力を吸い取られる「弱点」の石(物質)。スーパーマンの大谷が、唯一苦手とするハイムをうまく表現した言葉。「ハイムは大谷のアキレス腱になっている」とも伝えて、その理由を分析した。 同記事によると、ハイムは試合後になぜ大谷に強いのか?と報道陣に聞かれ「いい質問だ。もしそれが分かっていたら、誰でもうまくいくだろう」と、冗談で返したという。 そして「とにかく打席で落ち着くようにしている。(彼の球は)とてつもなく速く、見極めるのが大変なことはわかっている。ただゆとりを持って、ストライクゾーンにボールが来れば、良いスイングをするように心掛けている」と語ったという。 確かにハイムの打席での仕掛けは早い。 追い込まれる前に勝負しようと心掛けており、何かの球種に絞っているわけではなく、ストライクゾーンに来たボールは、全部振りにいくスタンス。今のところ、その積極策が功を奏している。そして、この日に限って言えば、強引なフルスイングで打球を引っ張るのではなく、ボールを引き付けて、センターから逆方向への打球をイメージしていた。