年末年始の予約、日並びで国際線好調 ハワイはANA過去最高、JALほぼ満席
全日本空輸(ANA/NH)や日本航空(JAL/JL、9201)、スカイマーク(SKY/BC、9204)など国内の航空12社は12月23日、年末年始の予約状況を発表した。対象期間は27日から2025年1月5日までの10日間。今年の年末年始は日並びが良いことから、各社とも堅調に推移。国際線は人気のハワイ路線が好調で、ANAは年末年始として過去最多の予約数を記録し、JALはほぼ満席だという。このほか欧州や東アジアが好調で、国際線予約数はFSC(フルサービス航空会社)とLCC(低コスト航空会社)ともに増加した。 【表】航空各社が発表した年末年始の予約状況 12社の発表値を合計すると、予約数は国際線が前年同期比23.7%増の63万7286人、国内線は9.6%増の332万9205人。提供座席数は国際線が14.8%増の75万861席で、国内線は0.6%増の407万1938席となった。12社平均の予約率は国際線が6.1ポイント上昇し84.9%、国内線は6.7ポイント上昇し81.8%となっている。 ◆ANA ANAの予約数は、国際線が前年同期比16.2%増の24万1323人で、国内線が17.2%増の146万6091人。提供座席数は国際線が7.8%増の28万9439席で、国内線は3.9%増の177万4515席となった。予約率は国際線が6.0ポイント上昇し83.4%、国内線は9.4ポイント上昇し82.6%となっている。 国際線の方面別では、ハワイ線の予約が前年同期比6.3%増の2万3553人で、年末年始として過去最多を記録。このほか、欧州線の予約が52.6%増の2万1186人で堅調に推移しているという。国内線は北海道方面が好調だ。 期間中のピークは、国際線は下り(日本発)が12月28日(89.8%)、上り(日本着)は1月5日(88.0%)。国内線は下りが12月31日(94.9%)、上りは1月4日(92.9%)が最も高い。 ◆JAL JALグループの予約数は、国際線が前年同期比24.2%増の22万6089人で、国内線は8.8%増の108万239人。提供座席数は、国際線が10.8%増の25万7442席、国内線は1.1%減の132万8870席となった。予約率は国際線が9.5ポイント上昇し87.8%、国内線は7.4ポイント上昇の81.3%となっている。 方面別の予約数では、国際線が東アジア路線を中心に前年を上回っている。またハワイ路線は12月27日の日本着を除き、ほぼ満席だという。国内線は北海道・関西・中国四国・沖縄方面で好調に推移している。 期間中のピークは、国際線は下り(日本発)が12月28日(94.0%)、上り(日本着)1月4日(93.2%)。国内線は下りが12月28日(93.2%)、上りは1月4日(91.1%)が最も高い。 ◆スカイマーク スカイマークの予約数は、国内線が前年同期比0.1%増の22万1036人、提供座席数は0.4%増の27万2934席。予約率は0.2ポイント低下し81.0%となっている。国際線は運休が続いている。 搭乗日別の国内線予約率は、下りが12月28日(95.4%)、上りは1月4日(95.5%)が最も高い。
Yusuke KOHASE