ミキハウス 2回戦で惜敗も9回に代打・大西友也が意地の左翼線二塁打 社会人野球日本選手権
◇第49回社会人野球日本選手権2回戦 ミキハウス2―3JR東海(2024年11月4日 京セラD) ミキハウスの懸命の反撃も及ばなかった。1点を追う9回2死。代打で起用され、今大会初出場となった大西友也内野手(30)は二塁打で好機を演出したが、後続が凡退し2回戦で姿を消した。 「簡単に終わらず何とか塁に出ようと。消極的にならず、積極的にストレートを狙っていきました」 フルカウントからの7球目。やや内寄りのフォークを巧みにとらえると、左翼線への二塁打となった。二塁塁上へたどり着くと、ガッツポーズ。陣田匡人監督が「バッティングの状態も上がってきていましたし、ベテランらしく良い形でつないでくれました」と評したように、意地の一打でナインを鼓舞した。 今季からは主将を退いたが、頼れる存在であることに変わりはない。大阪桐蔭では二塁のレギュラーとして、3年時に甲子園大会で春夏連覇。同大を経て17年からミキハウスの一員となった。20年からの4年間は主将を歴任。今季はここ数年来の目標だった同一年における2大大会の連続出場を果たしたが、今季のチームの目標に掲げていた「全国ベスト8以上」にはあと一歩届かなかった。大西は言う。 「初戦でENEOSさんに勝たせていただくなど、得るものもあったと思いますが、まだまだ発展途上のチーム。2点先制した中でも攻めの気持ちを持ってやっていましたが、どこかに安心感みたいなものもあったのかもしれない。勝った試合で反省して、負けの中でしっかり学んで、この2試合の経験を来年につなげたい」 16年ぶり2度目の都市対抗出場を果たしたのが21年。都市対抗は同年から4年連続出場中で、今秋は19大会ぶり3度目となる日本選手権出場も決めた。着実に進化し続けるミキハウス。来季はどんな姿を見せてくれるのだろうか。