金沢市民芸術村に新施設 部活動地域移行見据え
●次代の担い手育成 村山市長は再来年に開村30周年を迎える金沢市民芸術村(金沢市大和町)について、部活動の地域移行を見据えて新たな施設を整備する方針を示した。子どもたちに文化芸術に触れる機会を提供し、次代の担い手の育成につなげる。現在、リニューアルに向けた建物調査を実施しており、来年度にも建物の補強を含めた整備構想を策定する。 金沢市民芸術村は紡績工場跡地を市が取得し、1996(平成8)年に「24時間365日無休」の文化施設として誕生。赤れんが造りが特長で、97年にはグッドデザイン大賞を受賞した。2022年には、25年以上にわたり建物の価値を損なわずに使われ続けたことを評価され、日本建築家協会から「25年賞」を受けた。 村山市長は建物を現代建築の重要なレガシー(遺産)と位置付け、保存継承に努めるとともに、市民の文化芸術活動の拠点として機能向上を図るとした。