ご当地デリカ(惣菜弁当)100選 福島県「マルト」年間380万個の逸品 漁師町の餃子はニンニク増量が決め手! 年間400万本以上の焼き鳥にも脚光
専門店さながら店内で手焼き 「焼き鳥」
年間販売数400万本以上(全店)の看板商品。専門店の味を忠実に再現するため、店舗厨房の特設グリラーで一本一本、手焼きしている。焼きながらドブンと下味を付けるタレと、焼き上がりに絡めるタレの2種類を使い分け、本格かつ絶妙なタレ風味を演出。売れすぎて調理が追いつかないこともあるが、スチコン導入の考えは一切なく、ならば「グリラーの台数を増やそう」というのがマルト流。手間を要しても味優先のポリシーを貫いている。
創業以来のロングセラー 「ダシ香る!三元豚ロースかつ丼」
1964年の創業当初からある。「スーパーでカツ丼を売ったのは当店が最初かも」(同社広報)と言わしめる自慢のロングセラー。 醤油の濃度を変えたり、だし感を強めるなど、味覚は節々にリニューアルしているが、大鍋で作る昔ながらの調理方法は健在。店内厨房で豚カツを揚げ、大鍋で一度に6食分のカツ煮を作り、大盛りご飯にトッピング。これで税抜き450円なら買わない手はない。地域に貢献する実直な理念を如実に感じる名物だ。
福島のオールスターが集結! 「福の恵みごでっちり唐揚げ」
独自の下処理で「冷めても軟らかく」なるよう仕上げた国産鶏むね肉の唐揚げ。とはいえ、もはや軟らかさの訴求は珍しくない。 そこで、会津の「ちからにんにく」、中通りの「桃ピューレ」、浜通りの「又兵衛の酒粕」と、福島三大エリアの食材を活用して付加価値アップ。まさにマルトの地元愛を凝縮した鶏唐揚げである。 もちろん浜通り独特の力強いニンニク風味も健在。人気定番と地産地消のコラボは地元客の琴線に響くこと請け合いだ。
【店舗情報】「マルト」
社名=(株)マルト/本社所在地=福島県いわき市勿来町窪田十条3-1/設立=1964年/店舗数=37店舗/年商=878億円(グループ連結)/従業員数=約4,800人(うち正社員約900人/会社概要=福島県いわき市を拠点に食品スーパー「マルト」(37店舗)、「酒のマルト」(5店舗)、「くすりのマルト」(32店舗)、調剤薬局(27店舗)、ファミリー衣料(8店舗)などを展開する地域密着型量販店。
日本食糧新聞社