大阪市ポンプ場爆発事故の「その後」 爆風で家や車壊れるも…被害補償に難色を示された住民夫妻の悲痛な訴え
大阪市の横山英幸市長は18日、「大きな爆発事故で近隣住民の皆さんをはじめ、ご不安とご迷惑おかけしたことを改めて申し訳なくお詫びします。丁寧に補償関係の手続きもしっかり行っていきます。一刻でも早く近隣住民の皆さんの安心感、信頼回復につながるように尽力していきたいと思っています」と話しました。
■原因究明や対策はこれから 住民の信頼回復は
一方、爆発の原因究明や対策についてはまだまだこれからです。大阪市によると、施設の地下に集められた汚れた雨水から可燃性のメタンガスが発生し、地上の排水ポンプの機械の火花に引火したとみられていますが、本来ガスは地上には上がってこない設計で、なぜ地上に漏れ出たのか理由は分かっていません。
長堀抽水場ではすでに汚れた雨水などを除去し、再爆発の可能性はないということですが、一部の住民たちは再稼働に慎重な姿勢を示しています。 同じような「抽水所」は大阪市内だけでも57か所あり、ほかの場所でも起きないとは言い切れません。大阪市には被害補償に誠実に向き合うともに、いち早く原因の究明と対策を行わなければ、住民の信頼回復はできません。