スタッフも驚く「癖」のなさ ソフトバンク・モイネロ、先発転向でも結果を出し続ける理由は…
日本S「いつも通り投げた」初先発初勝利
◆SMBC日本シリーズ2024 第2戦 DeNA3―6ソフトバンク(27日、横浜) ■頼りになるのはやはりこの人たち ホークスの要を司る〝チーム〟を支えるのは?【写真】 ソフトバンクのリバン・モイネロ投手(28)が日本シリーズ初先発初勝利を挙げた。6回⅔を投げて8安打3失点で6三振を奪った。 緊張感のある短期決戦でも「いつも通りの感じで投げた」。来日8年目となる今季は中継ぎから先発に転向。レギュラーシーズンで最優秀防御率のタイトルに輝いた左腕は、クライマックスシリーズや日本シリーズでもチームに白星をもたらすなど期待に応え続けている。 プロは生き馬の目を抜く世界だ。球種ごとの投球フォームの違いなどを見つければ、すぐに攻略の糸口とする。そんな「癖」を打者に利用されて打たれれば、投手も素早く改善を図る―。そんないたちごっこが日常茶飯事で繰り返されている。 当然、チーム内でも他球団への発覚を未然に防ぐため、多くのチームスタッフがわずかな癖でも見つけようと観察している。ただ、モイネロに関しては、球を受けるブルペン捕手も「癖」のなさに目を丸くするほど。敵に隙を見せないことが好投の理由でもある。 この試合は中盤以降に連打を許す場面もあったが、リードを保って後続へバトンを託した。小久保監督は「やっぱり今年1年、あれだけのイニングを投げてきた、うちのホークスの2本柱」と最大級の賛辞を贈る。チームを勝利に導く106球は「先発モイネロ」の充実を証明した投球だった。(鬼塚淳乃介) 【#OTTOホークス情報】
西日本新聞社