老朽校舎の建て替え加速 静岡県・沼津市教委、第四小と大岡中から
沼津市教委は2024年度から、老朽化する小中学校校舎の建て替えや長寿命化を本格的に加速させる。24年度は第四小と大岡中の校舎から着手。少子化による学校再編も見据えながら、計画的な更新を進める。 同市の市立小中学校(市立高中等部除く)の校舎は37校計118棟。多くが高度成長期に建設され、全体の72%に当たる85棟が建築から40年以上が経過している。 本年度着手する第四小は1965年に建てられた南西校舎を建て替える。新校舎は鉄筋コンクリート一部鉄骨造り3階建てで、延べ床面積2417平方メートル。普通教室6室や特別支援学級教室3室、2階の一部に屋外テラスなどを備える。総工費は15億円を見込み、2025年度末に完成予定。 大岡中は築65年の南校舎を更新する。鉄筋コンクリート一部鉄骨造り4階建てで、延べ床面積3900平方メートル。職員室や図書室のほか、普通教室12室、階段状のホールなどを設ける。総工費は22億4100万円を見込み、26年度末に完成する。両校共にグラウンドやテニスコートに新校舎を建設し、仮設校舎は使用しない。 市教委は来年度まで、築50年前後が経過した校舎の耐力度調査を進める計画。斎藤忠興学校管理課長は「長寿命化か全面建て替えか、状況に応じて判断したい。学校再編の状況も踏まえ、計画的に進めていく」と話した。
静岡新聞社