ホンダ熊本製作所に太陽光発電設備と大型蓄電池を導入…東京ガスが管理、二酸化炭素排出量を削減
東京ガスは22日、バイク生産工場のホンダ熊本製作所(熊本県大津町)に太陽光発電設備と大型蓄電池を導入したと発表した。東ガス側が管理して同工場向けに電力を供給する。ホンダ側は発電や蓄電設備の運用を任せて再生可能エネルギーによる電力の使用を増やし、二酸化炭素(CO2)の排出量削減につなげる。 【動画】台湾・TSMCが進出、巨大半導体工場と町の変化
東ガスが子会社を通じて実施する初めてのサービスで、敷地のみを借り受けて設備を保有し、電力を供給する。工場や駐車場の屋根に出力計7100キロ・ワットの太陽光パネルを設置し、工場の稼働が落ちる休日などには大型のリチウムイオン蓄電池に電気をためて平日に供給することでロスを防ぐ。太陽光パネルは今後も増やす計画だ。
蓄電池には一般家庭1750世帯の1日の使用量に相当する2万キロ・ワット時をためることができ、工場の自家消費用としては国内最大規模という。ホンダは、静岡県浜松市の工場でも2025年4月から同様のサービスを受ける計画で、両工場で年5500トンのCO2削減効果を見込む。
この日、ホンダ熊本製作所で記者会見を開いた東京ガスエンジニアリングソリューションズの小西康弘社長は、「九州は半導体関連工場の新増設も多く、有望な市場だ」と述べ、事業拡大に意欲を示した。