新型コロナ感染の元近鉄、日ハム、楽天監督の梨田昌孝氏…まだ人工呼吸器を外せず
新型コロナウイルスに感染、入院して治療にあたっている元近鉄、日ハム、楽天監督の梨田昌孝氏(66)が、まだ集中治療室を出ることができず、容体が変わっていないことが5日、明らかになった。梨田氏の事務所の関係者が「たくさんの激励の言葉をもらっておりますが、まだ容体変化の連絡は入っていません」と明かしたもの。現在、関係者は梨田氏との接触を禁じられており、病状に何らかの変化があれば病院側から梨田氏の家族へ連絡が入ることになっているが、5日の時点で連絡はなく、依然、新型コロナとの厳しい“闘い“が続いている。 梨田氏は、3月25日から倦怠感の症状を訴えて自宅で静養していたが、28日に突然、発熱、30日には呼吸困難の症状が出たため、病院で受診し、総合病院での受診の紹介を受け、31日に重度の肺炎と診断された。すぐさま大阪府内の別の病院に搬送されて入院。PCR検査を受けて4月1日に陽性反応が確定した。以降、集中治療室に入り、人工呼吸器をつけて治療を受けている状況が続いている。 事務所関係者は、「2日前に、主治医と面会しましたが、集中治療室で治療を続けている状況です。意識? 治療のために薬で眠らせている状態との説明を受けました。容体に変化はありませんが、元々、大きな持病もなく、体も強く元気な人ですから。回復できると信じています」と説明した。 人工呼吸器を装着しての治療には苦痛を伴うため、鎮痛剤が使用されているものと推測されるが、タレントの志村けんさんの命さえ奪った新型コロナの感染力は脅威で未知数だ。 ただ梨田氏は新型コロナが重症化する原因とされる糖尿病や高血圧などの持病はなく、喫煙の習慣もない。病状の度合いは、まったく違うが、同じく陽性反応の出た日本サッカー協会の田嶋幸三会長は、入院治療を続けて回復、2度の陰性反応を得て退院した。新型コロナ特有の症状が、ほとんど見られなかった阪神の伊藤隼太も、陽性反応後に入院して、静養に努め、2度の陰性反応後、5日に退院した。 国内の感染者数は5日の時点で3800人(ダイヤモンドプリンセス号関連を除く)を超えているが、一方で回復者も600人に迫る勢いで増えている。 「梨田さん!負けずに頑張って下さい」 「頑張って下さい。もう一度ユニフォーム姿見せて下さい!」 「まだお若いし、プロとしてスポーツをやられていた方なので、回復して希望を見せて欲しいです」 ネット上でも数多くの応援メッセージが見られる。“容体に回復の兆しが出てきました“…との事務所からの発表を待ちたい。