ブラジル代表、歴代ストライカーの系譜(4)背番号9で「1点」だけ…。特化しすぎて扱いづらい能力は?
ブラジル代表のストライカーといえば、誰もが思い浮かべるのは元祖“怪物”のロナウドだろう。大五郎カットでも注目を浴びた日韓ワールドカップでの活躍が象徴的だ。しかし、彼の時代が終わった後にも前線でゴールを決める最も重要な役割を任された名手たちがいる。今回は通算5度のワールドカップ優勝を誇るカナリア軍団のエースとして世界の舞台に立った名ストライカーたちの系譜を振り返る。
ブラジルワールドカップ(2014)
フレッジ(フルミネンセ) 生年月日:1983年10月3日(当時30歳) 個人成績:6試合出場/1得点1アシスト 欧州でプレーしていた時期は短いが、ブラジルでは長きにわたって国内トップクラスのストライカーとして君臨してきた。ブラジル全国選手権1部で2012年、2014年、2016年と3度にわたって得点王に輝き、2012年には年間MVPも受賞している。 ただ、ペナルティエリア内でゴールを決める能力に極めて特化したストライカーという扱いづらさもあり、ブラジル代表で輝いた時期は短い。リヨン時代に参戦した2006年のドイツワールドカップでは途中出場1試合のみで、2010年の南アフリカワールドカップは招集メンバーから漏れてしまった。 ルイス・フェリペ・スコラーリ監督が率いた母国開催のワールドカップでついに「背番号9」を託され、エースストライカーとして期待されながら、6試合に出場してゴールは1つだけ。大会後にブラジル代表からの引退を表明した。代表での通算成績は39試合出場18得点だった。
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