巨人、拙攻繰り返し天王山第1Rは完封負け 再三の好機で下位打線が不発、高木豊氏「初回の失敗から始まった」
◆ 6~9番で計15の1、唯一安打は投手の菅野 首位・巨人は拙攻を繰り返し、2位・阪神との“天王山第1ラウンド”は0-1での完封負け。優勝マジックは「6」のままとなり、阪神に1ゲーム差に迫られた。 巨人打線は初回、1番・丸佳浩が右翼線を破る二塁打で出塁。続く浅野翔吾は送りバントを試みるも、打球は投手正面へ転がり、二走・丸は二三塁間で挟まれタッチアウトとなった。さらに、挟殺プレーの間に二塁進塁を狙った浅野も憤死。結果的に併殺となり、好機は一瞬にして潰えた。 2回は4番・岡本和真、5番・長野久義の連打で無死一、二塁としたが、強硬策に出た6番・坂本勇人は浅めの中飛。続く7番・門脇誠は左飛、8番・小林誠司は二ゴロに倒れ、この回も無得点に終わった。1点を追う4回も一死一、三塁の好機を作ったが、坂本は二飛、続く門脇は三ゴロに倒れここも無得点。6回は先頭・浅野の左中間二塁打、3番・吉川尚輝と続く岡本の連続四球で無死満塁の大チャンスを迎えたが、続く長野は詰まった投飛、坂本は二飛に倒れるなど、無死満塁で1点も取れなかった。 巨人は最後まで得点を奪えず今季19度目の完封負け。先発の菅野智之は8回125球、7安打1失点の力投を見せたが、打線の援護を得られず3敗目(14勝)を喫した。 22日放送のフジテレビONE『プロ野球ニュース2024』でこの試合の解説を務めた高木豊氏は、阪神先発・才木浩人の粘りの投球を称えつつ、拙攻を繰り返した巨人打線について「この試合は初回の失敗から始まった」と指摘。 無死一、二塁の好機を生かせなかった2回の攻撃ついては「坂本、門脇、小林、菅野の下位打線。バントでもよかった気もするんですけど、坂本で勝負するしかなかったのかなと。初回のバント失敗を見ると『この回もバントで失敗したらこのゲームを失う』と思ったでしょうね。失敗から始まるゲームは難しい」と、初回のバント失敗が試合展開を重くしたと考察した。 ☆協力:フジテレビONE『プロ野球ニュース2024』
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