柏戦もチーム力を武器に臨む新潟GK小島

　J1新潟は9日、アウェーで柏と対戦する。残留争いのライバルとの一戦にもGK小島亨介（27）は泰然自若で臨む。ルヴァン杯決勝でゴールマウスに立ったGK阿部航斗（27）に刺激を受け、気持ちを新たに大事な試合で守護神としての真価を見せる。 　16位新潟と17位柏の勝ち点差はわずかに1。タイトルを懸けたルヴァン杯決勝とはまた違う重圧の試合にも、小島は落ち着いた口調で話した。 　「チーム力が新潟の力。今までも全員で助け合いながらいろいろなことに対して取り組んできたし、乗り越えてきた。心強い仲間がいるので自分を信じて仲間を信じて。そこは変わらない」 　2日の名古屋とのルヴァン杯決勝は国立競技場のスタンドから見守った。決勝進出が決まった時点でファイナルは阿部の先発が予定されていた。リーグの名古屋戦2試合に出場した背番号1は阿部に相手のプレッシャーのかけ方を伝えるなど助言を惜しまなかった。 　PK戦までもつれた試合は「シンプルに感動した」。惜敗したものの、GK陣としてはJ2長崎とのプレーオフラウンド第1戦の登録ミスという予想外の出来事も乗り越えて戦ってきた。「決勝の舞台も阿部ちゃんが出たけれど、みんなで勝つという気持ちを持ちながら会場にいた。（阿部は）堂々とプレーしていたし、心動かされた部分が大きかった。もっともっと頑張らないといけないと思わされた」と、刺激をくれた阿部に感謝する。 　今度は自分の番とばかりに、柏戦には気持ちを切り替えて臨む。勝てば残り2試合で柏との勝ち点差を4に広げられ、現在勝ち点差5で消化試合が1試合少ない降格圏の18位磐田にもプレッシャーをかけられる。 　柏のFW細谷、MFマテウス・サヴィオら技術と決定力のある攻撃陣の分析を頭に入れつつ、それ以上にピッチで直接感じたことに即座に対応して無失点を目指す。「積み上げてきたことに磨きをかけ、チームで共有して臨みたい」。ゴールにしっかりと鍵をかけ、残留へ勝ち点3を上乗せする。