フランスに16年ぶり勝利のイタリア「最強選手が戻ってきた」アッズーリの復権へスパレッティ監督が明かす変化「狂気に駆られる可能性があったが…」 | UEFAネーションズリーグ
【欧州・海外サッカー ニュース】イタリア代表のルチアーノ・スパレッティ監督が、日本時間7日のUEFAネーションズリーグ(UNL)リーグAグループ2のフランス戦終了後、3-1での勝利を喜んだ。 【動画】ディマルコの宝石などでイタリアがフランスに16年ぶり勝利!
今年6月に開催されたEURO2024では、スペインやクロアチアなどと同居する死の組を突破したにもかかわらず、決勝トーナメント1回戦で、FIFAワールドカップ(W杯)カタール2022への道を阻んだ因縁のスイスに敗れてベスト16敗退に終わったイタリア。スパレッティの下、再起をかけてUNLへ臨むと、敵地で行われた初戦において、フランスに3-1と勝利を収めた。 イタリアは、試合開始直後にジョヴァンニ・ディ・ロレンツォがボールを奪われ、ブラッドレ・バルコラに先制点を許したが、その後の反撃に成功。30分に代表復帰したばかりのサンドロ・トナーリのアシストからフェデリコ・ディマルコがゴールを挙げて同点に追いつくと、後半、ダヴィデ・フラッテージとジャコモ・ラスパドーリが追加点を挙げてスコアを覆した。
アッズーリに起きた変化
スパレッティは、イタリア国営放送『Rai』のインタビューにおいて、失点直後の選手たちの反応を評価。追い込まれた状況で冷静なプレーを続けた選手たちの精神力を絶賛した。 「最初が肝心だった。全員がすぐに反発し、チームが落ち着きを取り戻し、力を振り絞れるように努めていた。その後は、やるべき試合ができた。したがって選手たちは二重の意味で素晴らしかった」 「常に何かを改善していくことはできる。あまりにも緊張が高まり、あらゆる状況で狂気に駆られる可能性がある中、チームとしてピッチに立ち続けることが重要だった。だからこそ、われわれの精神力は2倍に値した。なぜなら物事は、不安や追いつけないのではないかと考えることで、頭の中で生み出されるからだ」 イタリアは、EUROにおいて、スイスを前に戦う姿勢を見せることすらなく、敗れ去ったが、イタリア代表指揮官は、チームの変化を強調した。 「常に出場している選手たちを選んだ。またフィジカルコンディションは、リーグ戦終了後とは異なる。よりフレッシュで全員が正しく取り組めている。おそらく、レベルの高い選手であることを示そうと意欲のある若手選手たちに出会えたことも幸いした。一人ひとりの意欲があらゆる成功のカギになる」 またスパレッティは、賭博違反による処分を消化して1年ぶりに代表戦のピッチに立ったトナーリに賛辞を贈った。 「サンドロはみごとな試合を見せてくれた。90分間プレーできないのではないかと心配していたが、ラスト5分間で2回、エンジンをふかしてひとりでゴールへ向かっていった。最強選手が戻ってきた」