実はポケキャビ…ミズノがまた凄いアイアン作ってきた「JPX 925 FORGED」
【コウタロウ】 そんな複雑な構造でも、グレインフローフォージド設計は継承できたんですか? 【ミタさん】 もちろんです。ミズノのフォージドと言えばフェースとネックを一体成型するグレインフローフォージド。その製法によって、素材の鍛流線が途切れず、ミズノだけの打感、打球音を生んでいます。 【コウタロウ】 たしかにミズノの打感は他の鍛造アイアンとは違う。 【シオさん】 まずは打感に注目して、新モデルも打ってみましょう。
「MP」とはまた違う打感の良さ。距離、スピン量、方向性のバランスが最高
【ミタさん】 気になる打感はどうでしたか? 【コウタロウ】 打感、最高ですね。打ち始めるともう止まらなくなって、「もう1球」「あと1球だけ」とおかわりしちゃう。「MPシリーズ」と比べると「MP」の方が柔らかいですが、「JPX FORGED」は芯を感じて飛ばせる感覚。両方を打ち比べると好みは分かれると思います。 【シオさん】 私もこの打感好きです。アイアンでも飛ばしたいという人は「JPX FORGED」の打感を気に入ると思います。それと、芯を外したときも嫌なフィーリングがなかった。
【ミタさん】 飛距離や弾道はどうでしたか? 【コウタロウ】 本音を言うと、バランスが良すぎて逆にコメントが難しいぐらい(笑)。フォージドアイアンながら飛距離も出ている一方で、スピン量も6000回転近く入っていた。タテ距離も安定していて操作性もある。何か一つズバ抜けた要素があるわけではなくて、全体の平均点がとても高い。 【シオさん】 たしかに。ちょうどいいアイアンって感じです。一つ付け加えると私ぐらいのヘッドスピードでも十分に使えます。芯に当てやすいし、下側で打ったときでも打球が上がりやすい。 【ミタさん】 フェースの下部ヒットに関しては、ヘッド内部に空洞を作ったことで球を上げやすくなっています。 【シオさん】 それはアベレージゴルファーにとってはありがたい設計ですね。
【コウタロウ】 サイズ感もちょうどイイ。マッスルバックみたいに難しそうなサイズではなく、アベレージゴルファー向けのポケットキャビティみたいな顔でもない。本当に絶妙な形状。ネックからリーディングエッジのつながりがスッキリして見えるのもミズノの特徴だと思います。 【ミタさん】 鍛造アイアンとしては、かなりターゲット層が広いアイアンです。ヘッドスピード40m/s前後から45m/s以上のゴルファーでも使えますし、スコア的にも70台のシングルゴルファーから90台のセミアスリートまでOK。もちろん打感も申し分ないので、みんなから愛されるアイアンだと思います。 【コウタロウ】 ロフトも7番で30度。本当、どこをとってもちょうどイイ。