【動画】「岸和田だんじり祭」試験曳き。本番さながらの走りに街中から大歓声/大阪
だんじりがさっそうと街を駆け抜ける大阪府岸和田市の「岸和田だんじり祭」の試験曳きが7日、同市内各所で行われ、街中に掛け声や太鼓の音が鳴りひびいた。 試験曳きとはいえ、だんじりを曳く男たちは「試験言うても本番やー」と全力で走りきり、コース沿いの観客からは大歓声があがるなど本番と変わらない状態だった。12日に再び試験曳きが行われ、13日が宵宮、14日が本宮となる。
法被にはちまき姿の男たちが「よっしゃ、いこかー」
7日の大阪府内は前夜の雨から一転、青空の広がる好天に恵まれた。大阪管区気象台によると、同府堺市で同日午後3時までに最高気温は30.9度を観測する暑さとなった。 そんな暑さのもと、岸和田市内では試験曳きが行われる。午後2時前、同市宮本町のだんじり小屋には、法被にはちまき姿の男たちが大勢集まり「よっしゃ、いこかー」と気合いを入れ曳行が始まった。子どもから大人までが気合いをいれて出発する。 同町の男性(62)は「試験曳きとは言うけど、もう本番やねん。いくでっ!」と掛け声を上げながら、かなりうれしそうに走りはじめた。
やりまわしに大勢の観客から拍手と歓声
試験曳きのコースのひとつである南海岸和田駅前には、大勢の観客が集まる。同町が最初の「やりまわし」をみせると、拍手と大歓声があがる。いちばん最初とあって、スピードものっており、走る人たちが「この1年待ってました」とばかりに全力で走る姿が印象的だ。 同時に観客からは「今年もはじまったなあ」といったうれしそうな声も聞かれるなど街中がウキウキと盛り上がる。大阪市内に住む女性(25)は「仕事でほかのところに住んでるけど、この時期は無理をしてでも帰ってくる。もちろん来週も帰ってきますよ」と笑顔で話していた。