【バドミントン】志田千陽&松山奈未は2回戦へ。「今日は応援に応えたい一心で一生懸命に試合をしました」(松山)<熊本マスターズ2024>
11月12日に、BWFワールドツアー・熊本マスターズジャパン(Super500/熊本県立総合体育館)が開幕した大会初日は各種目予選、本戦1回戦などが行なわれた。女子ダブルス本戦1回戦でインドネシアペアに2-1で勝利した志田千陽&松山奈未の試合後のコメントを紹介する。 ――熊本での初戦を振り返って 志田 昨年、自分たちが五輪レースの中でプレッシャーを感じてしまい、気持ちで負けてしまった部分が少なからずありました。その反省を生かし、今回は緊張をすることは大前提で、その中でどんなプレーができるかをイメージして準備しました。苦しみましたけど、最後に勝ちを持ってこれたのは、しっかり準備ができていたのかなと思います 松山 すごく苦しい展開にはなりましたが、1回戦を突破できたので、まずは昨年(1回戦負け)を一つ超えられてよかったです。 ――試合の入りはよくなかった 志田 1回戦の相手を見た時点で、簡単ではないとわかっていました。負けてもおかしくない相手。苦しい初戦になると思いましたが、その中でリードしていたのに逆転されたのは、自分たちが一本調子になってしまったから。気持ちが引いたわけではなく、逆に強い気持ちをぶつけに行き過ぎて、返球されてしまったなと思います。 松山 1ゲーム目をリードしていたのに逆転されたことで、自分たちを苦しめたなという印象でした。でも、第2、3ゲームは立ち直って、自分たちのプレーを出せたのでよかったです。 ――今大会の目標は? 松山 本当に一戦一戦。組み合わせが決してよいわけではないので、自分たちができることをしっかりとやって、そこで勝ちが転がってくれば、いい流れで優勝をめざせると思う。まずは目の前の試合を頑張りたいです。 ――苦しい試合の中、地元の声援が聞こえていた? 志田 はい。学生の子たちがすごく応援してくれて、本当にうれしかったです。応援に応えたいと思う気持ちが出てきたし、(会場の応援が)苦しい場面で背中を押してくれたかなと思っています。 松山 本当にたくさんの方が頑張れと声をかけてくださって、その応援に応えたい一心で、今日は一生懸命に試合をしました。 ――パリ五輪で銅メダルを取って、熊本に帰ってきた。成長した姿を見せられた? 志田 五輪前と今を比べると、やっぱり(仕上がりは)少し落ちるかなとは思います。でも、気持ちの部分は大きな経験をして、(人間として)大きくなっていると思うので、今できることを、今までの経験を生かしながら、自分たちの一皮むけた姿を見せれたらいいなと思っています。 松山 こういう(五輪メダリストという)カタチで熊本マスターズに戻ってこれたことは、すごくうれしいです。たくさんの人に試合を見ていただける機会に、自分たちの最高のプレーを見ていただきたいので、頑張ります。
取材・文・写真/平野貴也