新幹線、富山駅に未明3時到着 能登震度5弱から一夜
●630人に影響 能登地方で最大震度5弱を観測した地震から一夜明け、富山県や地元自治体は27日、被害の確認を進めた。北陸新幹線は富山―金沢間で運転を見合わせ、倶利伽羅トンネル内では富山行きの「つるぎ」が3時間45分にわたって停止し、午前3時に富山駅に到着した。同区間は未明に運行を再開し、約630人に影響した。 JR西日本金沢支社によると、北陸新幹線は線路の点検のため、27日午前2時33分に富山―金沢間の運転を再開した。この影響で列車3本が運休し、6本に最大3時間55分の遅れが生じた。27日の始発から通常通り運行された。 ●氷見の文化財瓦ずれ雨漏り あいの風とやま鉄道は26日夜、車両と線路の安全確認のため倶利伽羅―高岡間で徐行運転を行い、列車8本に最大3時間10分の遅れが出た。約460人に影響した。県防災・危機管理課によると、氷見市所有の文化財旧坪岩崎鰤大敷網(つぼいわさきぶりおおしきあみ)倉庫の瓦がずれ、雨漏りが確認された。 地震は26日午後10時47分に発生。気象庁によると、富山県内では富山、高岡、氷見、小矢部、射水の5市で震度4、ほかの10市町村で震度3を観測した。