「チャイの容器を窓から投げる」実はエコな行動!? インドの旅の思い出を、青木さやかが語る
中国で食べたカエルの思い出
大学では中国語学科だったという青木は、30年ほど前に短期留学で中国を訪ねたそうだ。そこでの食事中のある光景が記憶に残っているのだとか。 青木:食事はおいしかったです。町食堂みたいなところに毎日行きました。でも慣れなかったのが、カエル。水槽のなかにカエルがぎゅうぎゅうに詰まっているんです。日本で言うと“いけす”のようなところにカエルが詰まっているんですが、何百匹と詰まっていて、それを見ながらカエルを食べるのはちょっと慣れないなって。 葉加瀬:海鮮なんかは特に。もっと言うと中国、東南アジアはみんなそうですけど、市場とかはそれこそニワトリもブタも生きたまま売っていて、それを買って家でさばいてというのがまだまだ普通だから。カエルなんて序の口ですよ。 青木:そうですよね。私は中国の四川省に番組で行かせていただいたことがあって。岩の上に住んでいる人たちだったんですね。山をずっと上がっていって、岩が家なんです。そこの家の人にお土産で持って行くのが生きたブタでした。「一番喜ぶから」と言ってブタを四川省の街で買ってそれを渡しましたね。 葉加瀬:そこから普通にさばいて、というのが当時はね。でも僕が小学校のころは、じいちゃんも普通に、週末になって親戚が集まると、裏庭からニワトリを持って家の下のちょっとした清流みたいな川でさばいてました。陰から見ながらちょっと怖かったけどね。鶏のササミは生で食べるとおいしいじゃないですか。それをおじいちゃんは毛をむしりながらササミのところだけ取って口にポッと入れていたんです(笑)。 青木:なかなかですね(笑)。 葉加瀬:なかなかなんだよ。小学校の低学年のときに、柿の木の陰から見ながら「じいちゃん怖い」って(笑)。あのシーンは鮮烈に覚えているな。 青木:おじいちゃんからすると当たり前のことですもんね。 葉加瀬:普通のことなんですけどね。そうやってだんだんと食べ物の現場から離れて、いまはパックに入ってね。まことしやかに言われているのが、小さい子の中には切り身の姿の魚が海で泳いでいると思っている子がいるって(笑)。カエルも、見なければおいしいでしょ? 鶏肉みたいじゃないですか。モモのところだけでしょ? 青木:そうです、それこそササミというか。とてもおいしかったです。