三笠宮妃百合子さま、総裁退任後も「母子愛育会」気にかけられる 羽毛田信吾氏
15日に101歳で薨去(こうきょ)した三笠宮妃百合子さまが昭和23年~平成22年まで60年以上、総裁を務められた「恩賜(おんし)財団母子愛育会」の羽毛田信吾会長は「戦後間もない時期から長きにわたり総裁として熱心にお務めになり、愛育会の事業にお心を寄せていただいた。妃殿下のご功績は、非常に大きなものがある」と話す。 【写真】お子さま方と写真に納まる三笠宮妃百合子さま 羽毛田氏によると、愛育会が運営する愛育病院(東京都港区)の移転が検討された平成19年ごろ、古川貞二郎前会長(故人)が当時総裁だった百合子さまに説明したところ、百合子さまは「とてもいい話ですね」と計画を後押しされたという。この際、百合子さまは説明を受けたその日に移転先へ赴き、ご自身の目で状況を確認されていた。 古川氏は後日、その話を知り、感銘を受けていたという。羽毛田氏は「それほど、愛育会の事業に心を寄せていただいていた」と明かす。 羽毛田氏が同会の理事長に就任した27年には百合子さまはすでに総裁を退かれていたが、その後も誕生日の行事などで面会した際には、「愛育会の活動はどうか、病院は移転後うまくいっているかと、お会いするたびに気にかけていただいた」といい、羽毛田氏は「心から感謝を申し上げたい」と語った。