100万ドルを手にしたアタヤ・ティティクル

◇米国女子◇CMEグループ ツアー選手権 事前(19日)◇ティブロンGC ゴールドコース（フロリダ州）◇6700yd（パー72） 【画像】ティティクルのフィニッシュ アタヤ・ティティクル(タイ)が最終戦の開幕を前に、100万ドル（約1億5470万円）を獲得した。「The Aon Risk Reward Challenge(エーオン・リスク・リワード・チャレンジ)」という賞で、プロ転向した2020年から「毎年挑戦してきた」というティティクルは2022年、23年に2位で終わっていたこともあり、念願の獲得に笑みを浮かべた。 「The Aon Risk Reward Challenge」は19年から始まったユニークな取り組み。保険会社AONがスポンサーとなり、各大会であらかじめ設定された最難関ホールを攻略した選手に贈られるもの。該当ホール(3日間または4日間)で記録したスコアのうち、好スコア2つを対象に集計され、パーに対する平均スコアの最も低い選手が表彰される。 ティティクルは「設定されたホールは全てバーディを獲るように心がけた」とやる気満々でシーズンを過ごしてきたようで「私のキャディは、AON設定ホールでバーディを獲れば、ほかの17ホールのバーディより、すごく、すごく喜んでいた」と笑った。前週の「アニカ driven by ゲインブリッジ」(フロリダ州ペリカンGC)の出場を見送ったのも「去年初めてプレーしたけど、対象コースはあまり得意じゃなかった。それもプレーしなかった理由の一つ」と打ち明けた。 「プロになってから最大の出来事だと思う。この挑戦で、私の人生はちょっと変わったと思うし、自分のプレーを誇りに思う」。獲得したお金でやりたいことはもう決まっている。「来週、ディズニーに行く。全部私持ちで」とニンマリした。 「AON」と聞くと、日本では青木功、尾崎将司、中嶋常幸を思い浮かべる人もいるだろう。これを機に、ぜひ来季から開幕前に該当ホールをチェックしてみると観戦の面白みが増えるかも。(フロリダ州ネープルズ／石井操)