「やるしかないなという境地」鈴木亜由子は決戦の名古屋へ熱い決意 パリ五輪出場には日本記録超えが必須
名古屋ウィメンズマラソン2024に向けた8日の記者会見で、鈴木亜由子選手(32、JP日本郵政グループ)が「生半可な気持ちではだめ」と決意しました。 【画像】野口みずきさんの日本記録を19年ぶり更新した前田穂南選手 この大会はパリ五輪出場をかけた最終選考レース。すでに昨秋MGCにより、出場3枠のうち鈴木優花選手(24、第一生命グループ)と一山麻緒(26、資生堂)選手が内定。 3枠目の争いは、1月の大阪国際女子マラソンで前田穂南選手が2時間18分59秒のタイムで19年ぶりに日本記録を更新し、ファイナルチャレンジ設定記録(2時間21分41秒)を上回ったことで、最後の1枠に大きく近づきました。 今大会でパリ五輪内定を勝ち取るためには、その日本記録超えが必須。鈴木選手は「生半可な気持ちではだめだなと逆に気持ちが固まったというか、やるしかないなという境地になったのが逆に良かったかなと思います」と率直な思いを口にします。 鈴木選手は、16年リオ五輪の5000mに出場し、予選落ち。21年東京五輪ではマラソンに出場し19位でした。「2大会力を発揮できなかった。もう一度出場して力を出したい」と改めて五輪への思いを語りました。 前回大会は日本勢トップの走りで、2時間21分52秒の自己ベストをマーク。「今回の名古屋に向けては“常に攻める”というのがキーワードであった。レース中も攻める姿勢は、これまでマラソンであまりなかったので、新しい自分を見せられるように頑張りたい」と笑顔で戦いを見据えました。 最後の1枠を巡って、MGC3位の細田あい(28、エディオン)はケガのため欠場となりましたが、去年の世界選手権代表でMGC4位の加世田梨花(25、ダイハツ)や日本選手最速2時間21分36秒の記録を持つ安藤友香選手(29、ワコール)らが出場。大会は10日の午前9時10分に号砲です。