思わず青田買い!【マンガ好きが大注目する新人作家22人】単行本化されていない名作も続々!
◆『馬刺しが食べたい』桜井さよる/集英社
好物である馬刺しの絵で、絵画コンクールの大賞を受賞した女子高生・梅野かえで。その絵が話題となり、なぜか強面な同級生・竹内聡巳に目をつけられてしまう。 「食べ物の絵を描くことで、男子同級生の偏食を直していく、まさかのグルメ×美術マンガ。馬刺しネタでこれだけ押せるのがすごい。幸せな気持ちになる読後感。そして馬刺しが食べたくなる」 推薦者 小説家 新川帆立(しんかわ・ほたて)さん 東京大学法学部卒業後、弁護士として勤務。第19回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、2021年に『元彼の遺言状』(宝島社)でデビュー。著書『競争の番人』(講談社)など多数。近著に『女の国会』(幻冬社)がある。
◆『線場のひと』小宮りさ麻吏奈/リイド社
「戦後」と呼ばれる時代を日本とアメリカに生きた、異なる背景やアイデンティティを持つ4人の物語。 「久しぶりに表紙買いをした。自分が多感な人間になったように感じるくらい、コマから感情がほとばしる」 推薦者 編集者・元「このマンガがすごい!」編集長 薗部真一(そのべ・しんいち)さん 文藝春秋編集者。担当作に『週刊文春エンタ+』『証言「機動戦士ガンダム」』『この世界の片隅に 対談集』(文藝春秋)『翔んで埼玉』(宝島社)など。
◆『ルリドラゴン』眞藤雅興/集英社
高校生の青木ルリは、ある朝目覚めると突然頭にツノが生えていて……。ドラゴン少女が日々を頑張らなかったり、頑張ったり、やっぱり頑張らなかったりする、ゆるっとした日常系マンガ。 「存在感とキャラ立と面白さと画の巧さと面白さ。1巻発売以降は連載がストップし、再開後は少年ジャンプ+に移籍したけれど2巻を今か今かと楽しみにしている。先生のよきタイミングで続けてほしい」(編集部注:9月4日に2巻発売。) 推薦者 三省堂書店海老名店コミック担当 近西良昌(ちかにし・よしまさ)さん 18歳で書店員になり、三省堂書店海老名店に勤務。学参担当を経て、2001年から20年以上コミックを担当。マンガ大賞に第2回より選考委員として参加。