ボールを蹴る前に集中する日本の松永拓朗（AP）

＜ラグビーテストマッチ・リポビタンDツアー2024：日本36－20ウルグアイ＞◇16日◇フランス・シャンベリー 　日本（世界ランク14位）がウルグアイ（同19位）に辛くも勝利した。主将を担ったSH斎藤直人（スタッド・トゥールーザン）は「全然簡単じゃないし、前回フランスに負けてから1週間、若いチームで次だけを見て準備をしてきた。数的不利な状況でも、ファイティングスピリッツを持ち続けて、勝てたことは良かったと思います」と振り返った。 　格下相手に苦しみ続けた。前半7分に先制トライを献上。18－10と主導権を握り返したが、同39分には主将を担ったSH斎藤がハイボールの攻防でシンビン（10分間の一時退場）。前半を18－13で折り返した。 　数的不利の後半4分には同点トライを許し、ゴール成功で逆転された。それでも同12分にWTBジョネ・ナイカブラ（東芝ブレイブルーパス東京）が逆転トライ。同21分にSH斎藤のPGで26－20としたが、同26分にロックのワーナー・ディアンズ（東芝ブレイブルーパス東京）が頭部へのタックルで一発退場となった。 　勢いづく相手の攻撃を食い止め、斎藤が同29分のPG成功で29－20。自陣での防御からボールを奪い、同38分には一気の攻撃でCTBディラン・ライリー（埼玉パナソニックワイルドナイツ）が勝利を決定付けるトライを奪った。 　苦しみながらも今秋のテストマッチ3戦目にして初勝利。チームの連敗は3で止まった。今季最終戦は24日（日本時間25日）、英ロンドンでイングランド（同7位）に挑む。