ダイハツ不正、64車種に拡大 トヨタも一部で出荷停止
ダイハツ工業の品質不正を調査した第三者委員会が20日、報告書を公表した。不正があった車両はトヨタ自動車など他社ブランドを含め64車種に及ぶ。ダイハツはトヨタの完全子会社。国内外で販売する全車種を出荷停止とし、トヨタも一部車種を停止した。子会社の不正がグループ全体の信頼問題に波及することとなった。 弁護士で第三者委の貝阿弥誠委員長は記者会見し「決められた開発日程を守らないと大変なことになるとの思いで、認証試験に確実に合格することを目的に行った行為」と述べた。その上で「(現場は)短期開発を進める経営の犠牲になった。経営幹部がまず責められるべきだ」と強調した。 不正対象の車種にはマツダやSUBARU(スバル)から委託された、相手先ブランドによる生産(OEM)分も含まれる。エンジン3種もあり、生産を終了した車種を含む。 不正を受け国内で出荷停止となったのはダイハツがタントなど現在販売中の全11車種。トヨタはライズなど8車種、スバル6車種、マツダ2車種。