【更年期に体重が増えやすくなる理由は?】更年期の症状は多種多様… その理由を英専門家が解説
健康的な生活を送るのは、更年期の症状に対処するためのカギ。この症状には体重増加も含まれる。 【写真】更年期の体重増加を防ぐために必要な6つのこと 更年期にはさまざまな理由から体重が増えやすくなるけれど、健康的でバランスの取れた食生活(フルーツ、野菜、食物繊維、プレバイオティクスを豊富に含む)は、それを食い止めるのに効果的。 でも、この問題は意外と複雑。そこで今回は、女性の健康を専門とする総合診療医のフィリッパ・ケイ医師が更年期の体重増加に関する基礎知識を教えてくれた。 ※本記事は、イギリス版ウィメンズヘルスからの翻訳をもとに、ウィメンズヘルス日本版が編集して掲載しています。 ※この記事はフィリッパ・ケイ医師の新著『The Science of Menopause』(10月10日発売)から抜粋・編集しています。
更年期に体重が増える理由
体重の増減は、環境や服用中の薬、ストレスや睡眠に加えて、何百もの遺伝子が関係する複雑な問題。 とりわけ更年期には、体重が増えたり減らしにくくなったりすることが多いけれど、これは一体なぜだろう? 一般的に私たちの体重は、成人期から壮年期にかけて毎年0.45~0.7kgずつ増加する。これは加齢と共に筋肉量が自然に減るからとされている。 脂肪細胞に比べて筋肉は、放っておいても多くのカロリーを消費するので、筋肉が多ければ多いほど、動いているときといないときのカロリーの消費量が多くなる。裏を返すと、筋肉が少なくなってもカロリーの摂取量が変わらなければ、体重は徐々に増えるということだ。
更年期の体重増加を防ぐ方法
筋肉量を維持して体重増加を最小限に抑えるためには、現在の体重に関わらず、健康的な食生活と運動が役に立つ。肥満に対しては、内科的・外科的な治療法を検討することも可能。