パリで2024年10月24日、レバノンの支援会議の開催にあたってあいさつを交わすフランスのマクロン大統領（右）とレバノンのミカティ暫定首相=AP

　イスラエルによる攻撃が続くレバノンへの支援を話し合う国際会議が24日、パリで開かれた。レバノンと歴史的に結びつきの深いフランスが開催を呼びかけた。70以上の政府や国際機関が参加し、人道支援などに計10億ドル（約1520億円）を超える資金を拠出することで合意した。 【写真】パリで2024年10月24日、マクロン仏大統領（右）の隣で発言するレバノンのミカティ暫定首相=ロイター 　仏大統領府によると、会議は停戦協議と人道支援、治安維持に向けたレバノン軍の支援を目的に開催。レバノンのミカティ暫定首相やベアボック独外相らが出席した。マクロン仏大統領は会議の冒頭、フランス単独での1億ユーロ（約164億円）の支援を表明し、「できる限り早い戦争の終結が必要だ」と訴えた。 　レバノン政府によると、イスラエルの攻撃による避難民は120万人に上る。深刻な人道危機に加え、イスラエルがレバノン南部で国境を監視する国連レバノン暫定駐留軍（UNIFIL）への攻撃を繰り返していることに、欧州ではフランスやイタリアが批判的な立場を強めている。